■ゴミ屋敷が引き起こすトラブル
家の中のみならず、外までゴミがあふれさせてしまうと、さらなるトラブルを引き起こす心配も出てきます。 ゴミ屋敷でトラブルになりやすい原因の1つは、「ニオイ」ではないでしょうか。食べ残しや賞味期限の切れた食品、飲みかけにしたままのペットボトル、空き容器など、さらには腐敗した生ゴミから発生するニオイが強い悪臭を周辺に放つ危険性があります。 あまりにもニオイがひどくなってしまうと、ニオイのために周辺の方々は窓を開けられなくなったり、洗濯物を干すことができなくなります。 また、ゴミをそのまま放置していると、不衛生なため害虫が発生してしまうことも。ゴミが多いと、害虫のみならず、害獣も引き寄せてしまい、さらにふん尿による悪臭を放つ心配も出てきます。 ゴミ屋敷が元で害虫や害獣が繁殖してしまうと、周辺住宅にそれらの生き物が侵入していくことも考えられます。そうなると、さらに近隣住民とのトラブルが起こる可能性も高まってくるのではないでしょうか。 外にあふれたゴミが増えれば、家の外に積み上げたゴミが敷地からはみ出してしまうことにもなりかねません。 歩道にはみ出してしまえば、歩行者はゴミをよけながら通らなくてはいけなくなり、それが歩行者の転倒や事故の原因となってしまうことも。
■ゴミ屋敷を作りだしてしまう原因
ゴミ屋敷を作りだしてしまうのには、「物が捨てられない」、「片づけが苦手」といった、はたから見れば単純な問題に捉えがちですが、その原因には、さまざまな「ストレス」や、なんらかの病気を患っている場合があるといいます。 集中力を持続させることが難しかったり、パニックに陥ってしまう方、長い時間片づけに集中することが難しい症状の方や、強迫観念と強迫行為から同じことを繰り返してしまう方、うつ、セルフネグレクト、認知症など、片付けが難しい原因として考えられているようです。 また、「ストレス」は片付けられない大きな原因と考えられます。日々の仕事が忙しく家に帰って寝るだけの生活を送る方や、職場の人間関係で悩みがあるなどさまざまなことが原因で、結果的にゴミを片付けられずにたまっていった。というものです。 この他に、家庭への愛着がなくなったときも、ゴミ屋敷になってしまうケースがあると言われています。例えばパートナーと死別した、子どもが独立した、夫婦仲が悪くなったなど家庭に不和が訪れたとき、家庭だけでなく家への愛着が失せてしまい、ゴミ屋敷化してしまうのです。
■まとめ
ゴミ屋敷について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。意外にも隣の家がゴミ屋敷になることは「絶対ない」とは言い切ることは難しいのではないでしょうか。 ゴミ屋敷化を防ぐために必要なことは、普段からコミュニケーションを十分にとり、お互いに社会から孤立することのないように、いつでも手を差し伸べられる環境づくりが大切になのかも知れません。