家庭の経済状況や方針…子供への伝え方は?
物を大切にすることを「お金」で説明しない(望さん/35歳/事務員)
「貧乏」とまではいかないかもしれませんが、子どもの誕生日プレゼントを用意するためには、数か月前から貯金する必要があるくらいの経済状態です。ただ4歳の息子に対して、絶対に「お金がないから買えない」「貧乏だからできない」という言い方はしないように気をつけています。
普段でも外食をせがんだら、「お外のご飯は〝特別な日〟に食べるからおいしいんだよ」。
おもちゃを欲しがったら「どのくらい欲しいのかな? ずっと欲しいって思ってたらサンタさんがクリスマスにくれるかもね」と言ってプレゼントに。 「お金」という概念はまだうまく理解できないようですが、資源が限りあることや、自分の欲求のコントロールについてはそれなりに理解できています。いまのところ、このやり方が効果的だと思っています。
「節約の楽しみ」を教えたい(洋子さん/32歳/自営業)
5歳と3歳の娘がいます。私自身が思うので、子どもたちには「どんなときも楽しもうね」「自分が幸せだって気づくことが大切なんだよ」と普段から話しています。 うちはそれほど裕福ではありませんので、スーパーに行けばいつも値札とにらめっこ。そんな私の姿を見ていて、子どもはふたりとも早くから数字が読めるようになりました。買いものに行くと「ママこれ安いよ」「ママ、99円だよ!」と、一生懸命教えてくれます。
「うちはうち、よそはよそ」を親も徹底(桃子さん/34歳/調理師)
息子が5歳くらいになって、どうやら「うちは貧乏なのかも?」と気づき始めました。 毎日のように「◯◯くんはお誕生日でもないのに、おもちゃ買ってもらったって」「△△ちゃんは、昨日もファミレス行ったって」と報告し、「僕も!」と続きます。 そのつど説明したりなだめたりしていましたが、最近は伝家の宝刀を抜き「うちはうち、よそはよそ」と、ぴしゃりと言っています。もちろん納得はしていませんけど(笑)。
下手にごまかさず、真摯に対応を
子どもは大人が思うよりも、ずっと敏感で理解力があります。下手に隠したりごまかしたりするほうが、「なんか悪いことなの?」「恥ずかしいことなのかな?」と思うものではないでしょうか。自分の家の家計事情を引け目に思うようなことのないよう、伝えてあげたいものですね。