都心部でマイホームを建てるとなると土地代が高額なため、住宅を建てるだけで精いっぱいになってしまうこともあります。子育てをする上で庭のスペースは何とか確保したいものですが、経済的に難しいこともありますよね。 そんなときにおススメなのが屋上庭園です。庭を造るのは無理でも、屋上の空きスペースを活用して屋上庭園を造れば、子どもたちだけでなく大人も楽しめる癒やしの場が設けられます。そこで屋上庭園を造ると、どのようなメリットが受けられるのか紹介していきます。
■癒やしの空間となる屋上庭園
草木があふれる緑は、心を癒やしてくれる効果が期待できます。都市部ではほとんど緑を見かけることが少なくなり、ストレスを感じている人も少なくありません。 最近では癒やしを求めて緑の多い地方に移住したり、地元に戻る若い世代も増えてきました。また、マイホームを建てている人の中には、癒やしのためにガーデニングやアロマセラピーを積極的に取り入れている家庭も多いようです。 緑には情緒を安定させたり、緊張感を緩和する精神的効果があるため、医療現場でも植物を活用した療法が採用されています。 また、屋上庭園を設けると鳥やちょうちょなどが集まるため、子どもたちが自然を体感できる場にもなります。
■ヒートアイランド現象の緩和
都心部では鉄筋のビルが立ち並び、道路はコンクリートでおおわれているため、とても熱がこもりやすい状況になっています。 日中はもちろん、夜になるとアスファルトやコンクリートからこもった熱が排出されるため、さらに気温が上がる現象が続きます。 また、暑さをしのぐためエアコンをかけるので、室外機から熱風が排出され、さらに暑さが増す悪循環となっています。 屋上庭園は土壌に日光が吸収され、水分が蒸散されるため、気温上昇を抑える効果があります。 そのため、ヒートアイランド現象の続く都心部では、屋上庭園を積極的に取り入れているビルも多いようです。
■省エネ効果や防火効果も期待できる
もともと樹木は耐火性や防火性が強いとされているため、屋上庭園に植えておくと、防火対策になります。生きている樹木は引火まで時間がかかり、引火したあとも火の勢いが弱いため、延焼防止にも役立ちます。 また、屋上庭園があることで直射日光を遮ることができるため、夏場の暑い気温から室温を上げることを防げられます。 エアコンの設定温度を上げたり、使用頻度を控えることができますので、消費電力を下げることができ、省エネ効果も期待できます。屋上庭園の土壌は保湿効果もあるため、冬場は建物を温めてくれる効果もあります。