■シンプルなI型キッチン

日本で導入されている、もっとも多いタイプのキッチンがI型キッチンです。横一列にシンクやコンロ、冷蔵庫が配置されるキッチンで、横に流れる動線を築くことが可能です。 設計する上でもコンパクトに収められますので、規模の小さなキッチンにおすすめです。 I型キッチンは壁にぴったりくっついたデザインのため、調理のときは体が壁を向くことになりますので、家族とコミュニケーションがとりづらいという特徴もあります。 また、I型キッチンは横長なため、その分だけ作業距離も長くなってしまい、効率が悪くなってしまうというデメリットもあります。 I型キッチンをダイニングに直角に配置する、またはダイニングテーブルの近くに設置するなど工夫をすれば、家族とのコミュニケーションもとりやすくなります。

 

■セパレートタイプのⅡ型キッチン

I型キッチンを向かい合わせたようなタイプのキッチンを、Ⅱ型キッチンと呼びます。I型キッチンは横一列に設備が並ぶのに対し、Ⅱ型キッチンはコンロやシンクを分けているため、広々と利用することが可能です。 セパレート間は90センチほどが理想的とされており、これ以上離れると作業するのに効率が悪くなるため、Ⅱ型キッチンを検討する場合は、距離をどの程度とるのか気をつけましょう。

 

■スムーズに作業できるL型キッチン

キッチンが90度にわたって広がるL字型キッチンは、L型にシンクやコンロ、調理スペースや冷蔵庫が並ぶタイプのキッチンです。 作業効率も良く、動線もスムーズなのが特徴です。収納スペースを広く確保でき、作業スペースもとりやすいため、複数名で作業をするのも簡単です。 L字型キッチンはデザイン上、狭いスペースでも設置が可能なので、ダイニングスペースをより広く確保することも可能です。