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◆REITのメリット

空きビルや空きマンションが増えているという実情は確かにありますが、REITには上場しているものが数多くあります。


投資先の選択を間違えなければ利益を生むことが可能と言えるでしょう。REITのメリットと注意点についてみてみることにしましょう。


まずは、REITのメリットとして次のようなことを上げることが出来ます。 ●REITへの投資は少ない額から可能


直接不動産に投資を行うと、例えばマンションの場合は、購入費用として1,000万円以上必要になるケースが大半です。おまけにマンションの維持費や管理費などが必要になりかなりの出費になります。


REITの場合、1口10万円~100万円位で投資を行うことが可能ですので、少ない額から投資を始めることが出来ます。 ●REITの運用を行うのは不動産のプロ


REITの場合、業務の一切は運用会社に委託して行われますので、不動産の維持や管理などを行う必要がありません。 ●複数の不動産に投資出来る


REITへの投資は複数の不動産に投資することが可能です。そのため不動産の投資リスクを軽減することが可能になります。 ●その場で売買することが可能


REITは上場していますので、その場で売買が出来ます。時間差によるギャップが生じることもありません。 ●分配率が高い


REITは上場していますので、利益の分配率が高くなっています。その秘密は、配当率が利益の90%を超える場合、法人税が実質免除になることにあります。 ●REITはNISAやジュニアNISAの対象商品


REITはNISAとジュニアNISAの対象商品になっているため、投資に対する利益が年間120万円以下の場合、課税対象になりません。

◆REITの注意点

それでは、REITを利用する場合、どんな点に注意をすれば良いのでしょうか?確認してみることにしましょう。 ●上場が廃止になるリスクがある


REITは株式と同じように、上場のための基準を満たすことが出来なくなってしまった場合、上場でなくなってしまうリスクがあります。 ●倒産する危険がある


会社経営や不動産運営の場合、投資運営を行っている法人が倒産してしまうことも起こり得ます。 ●被災によるリスク


自然災害や人災、どんなに注意していても避けることが出来ないこともあります。そうした被害にあってしまったときには価格や分配金が大きく変わってしまう危険もあります。 ●金利変更によるリスク


金利がいつも一定しているとは限りません。金利が変われば投資物件の価格や分配金が変わってしまうリスクがあります。 ●不動産価値の低下によるリスク


不動産の価値も常に上がるとは限りません。時には価値が低くなってしまうこともあります。不動産価値が下がれば価格や配当金も低下して来ます。 REITのメリットや注意点について見て来ましたが、リスクを分配することが可能ですので投資先として検討されてみることをおススメします。