街のいたるところに空きビルや空きマンションが増えてきています。
以前は、REIT(不動産投資)は大変有効な投資として注目を集めていましたが、現在ではREITに不安を抱えている方も多くいます。
そこでREITのメリットや注意点について探ってみることにしましょう。
◆REIT(不動産投信)とは?
まずは不動産投信、「REIT」について紹介しましょう。
REITは、アメリカで生まれた投資信託になります。現在ではたくさんの海外市場で上場しています。
日本で上場しているREITについては、Japanの「J」が頭文字につけられて「J-REIT」と言われています。
REITは会社型の投資信託のこと。不動産投資法人が投資家から資金を募り、その資金でマンション、オフィスビル、商業施設などの賃貸不動産に資金を投入し、賃貸や売却で得た利益を投資した方に分配するシステムです。 ●投資法人とは?
投資法人は、投資を目的として設立された法人のことを言います。会社型投資信託では投資法人を設立し、投資家から集めた資金をもとに、不動産の保有・運用を行いますが、業務自体は外部に委託することが法律で定められています。
◆REIT対象の不動産
次に、REITの対象になる投資不動産には、どんなものがあるか確認しておくことにしましょう。 ●オフィスビル
企業向けの賃貸ビルが対象になります。具体的には、都心にある高層ビルや地方都市にあるビルなどがこれにあたります。 ●居住用住宅
主に集合住宅が対象になります。賃貸マンションや賃貸アパートなどがこれにあたります。 ●宿泊施設
宿泊先を提供することで利益を得ている物件が対象になります。リゾートホテル、ビジネスホテル、高級旅館などが対象になります。 ●商業施設・店舗
最近増えている郊外のショッピングモールや、繁華街にある商業ビルなどがこれに当たります。 ●物流施設
空港や港湾の近くにある大規模な物流施設や、ハイウェイやインターチェンジの近くにある大型物流センターなどが対象となります。 ●産業用不動産
様々な産業で使用されている施設になります。工場やリサーチセンター、オペレーションセンターなどがこれに当たります。 ●ヘルスケア施設
高齢化社会を迎えて需要が伸びている施設になります。従来の老人ホームとは一線を画す老人ホームや高齢者向けの集合住宅などが対象になります。 また、賃料収入は、対象物件の用途や立地条件によって大きな影響を受ける傾向にあります。そのためJ-REITでは投資対象不動産をその用途や立地場所による分類が行われています。 ●投資対象不動産の用途による分類
・特化型: 2つの使い道の不動産に対する投資になります。
・複合型: 2つの使い道のあるある不動産に対する投資です。
・総合型: 不動産の使い道が3つ以上のものへの投資になります。 ●地域による分類
・地域分散型: 特定した地域に偏ることなく様々な地域に投資する方法になります。
・地域特化型: 地域を限定して投資を行う方法になります。