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他人同士が「夫婦」として生活していくためには、妥協や我慢も付き物です。


総合的には「まぁまぁ幸せな結婚生活」と評価している妻の中にも、「時折どうしようもなく、夫に対して腹が立つ!」なんてこともあるのではないでしょうか。 こんなとき、いきおいと共に、つい言ってしまいがちなのが「実家に帰らせていただきます」というフレーズです。 どんなときに、そしてどのように使うと効果的なのか、頭に入れておきましょう。

「実家に帰らせていただきます」のメリットとは?

夫婦喧嘩の中でも、インパクトのある言葉といえば「実家に帰らせていただきます」です。これ以上パートナーと話し合う気がないという意思の表れでもあり、また別居生活の提案と捉えることもできるでしょう。 ドラマなどでは耳にする機会も多い言葉ですが、夫婦喧嘩でこの言葉を放つメリットは以下のとおりです。 ・自分自身の怒りを伝えられる


・問題の深刻さを、相手に伝えられる 夫婦喧嘩がすでに習慣になってしまっているような場合、「もう、いい加減にして!」と怒ったところで、相手に全く届いていない可能性もあります。 「何度注意しても、夫が同じことを繰り返す……」と悩む女性もいるかもしれませんが、もしかしたらそれは、夫婦喧嘩をしていても、「妻が怒っている意味」や「本当の気持ち」が、夫に届いていないからなのかもしれません。 妻の怒りに対して、反射的に「ごめん」と言ってしまう男性もいます。「妻が怒っている」→「面倒な状況をなんとかするために、取りあえず謝る」という流れがすでに出来上がってしまっている場合、「なぜ妻が怒っているのか」にまで、目が向かなくなってしまうのですね。 非常に強いインパクトを持つ「実家に帰らせていただきます」は、妻の怒りや、本気の思いを伝えてくれる言葉と言って良いでしょう。 実際に、妻からこの言葉を投げかけられて初めて、「いったい自分の、何が悪かったのだろうか」と考え始める男性もいます。