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食事を作り、家族に振る舞い、そして食べ終わった食器をキッチンへと運んだら、「食器洗い」の家事が発生します。調理はもちろんのこと、「この食器洗いの負担が大きい!」なんて感じている方も多いのかもしれませんね。 そんな食器洗い、あなたは「すぐ洗う」派ですか? それとも「ためておく」派ですか? 食器洗いを行うのにベストなタイミングと、実践のコツを紹介します。

 

■衛生面を考えるなら、「すぐ洗う」のがベスト!

食器洗いでは、汚れた食器をきれいな状態に戻すことが最大の目的となります。汚れた食器、水につけてためておくと、その分汚れがゆるんで取れやすくなるような気もしますが、実はその裏で、大量の雑菌が繁殖してしまうのです。 つけ置きした直後であっても、ある程度の雑菌は存在しているもの。それを放置している間に、急激にその数は増えていってしまいます。 恐ろしいのは、こうして増えた雑菌は「手洗いして全てきれいに落ちる」というわけではないということです。残ってしまった雑菌が、次の食事のときに体に入れば、食中毒の原因になってしまうこともあります。 食器乾燥中にほかの食器に雑菌が広がってしまったり、食器を拭くふきんを介して、周辺が雑菌だらけになってしまったりするリスクも考えられます。 このような問題を避けるためのコツは、「そもそも雑菌を繁殖させない」という点にあります。食事後なるべく早く食器洗いにとりかかることが、衛生面でのコツとなります。 ★除菌洗剤を使えば大丈夫なの? キッチンでの雑菌繁殖を抑えるため、近年は「除菌ができるキッチン洗剤」が人気を集めています。ごく日常的に使っている洗剤に、除菌効果がプラスされていた!なんてケースも、決して少なくありません。 確かに除菌洗剤を使えば、ある程度雑菌の繁殖を抑えられるかもしれません。しかし残念ながら、除菌洗剤を使ったからといって、全ての雑菌を除菌できるわけではありません。 また除菌洗剤の効果は、「直接洗剤を付けた場合」に発揮されるケースがほとんどです。つけ置き用に、水で洗剤を薄めた場合、除菌効果は薄くなってしまいます。除菌のスピードよりも雑菌の繁殖が上回るようなことになれば、やはり「食器が雑菌だらけ」という状況になってしまうかもしれません。