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■寄席にもマナーがある

これはどんな場所でも言えることですが、寄席であってもマナーはあります。人としてのマナーは当然ですけれど。 寄席は好きな時に出入りができるようになっています。ただし、一度出た後の再入場は禁止となってているところは多い様です。 基本的に客席は出入り自由ですが、その出入りにはマナーがあり、高座の切れ目がよいとされています。つまり、演者が切り替わる演目と演目の間ということです。 また、飲食は基本自由となっています。実際に売店で弁当も売っているので弁当を食べながらというのも問題はありません。ですが、あまり大きな音のするものや、アルコールは控えたほうがいいでしょう。これは寄席に限ったことではありません。 アルコールがOKの寄席もあるのですが、飲み過ぎるのはマナー違反になりますので、注意しましょう。 このように、ちょっとしたマナーはありますが、基本的には自由にできるのが寄席の良いところだといえます。もちろん、当然ですが、携帯電話やスマホはマナーモードということになります。

■落語をビジネスに応用する

落語にはオチがあり、見ている人たちを笑わせることができます。それは、落語そのものが「マクラ、本題、オチ」で構成されていて、全てが最後のオチにつながっているという論理的なものなのです。雑談のような展開も巧妙かつ論理的に構成されたものなのです。 これは、社内を含めお客さまとのプレゼンや会話などにも活かすことができるのではないでしょうか。芸人のように大爆笑させる必要はありません。ちょっとクスッとさせる。笑顔にさせるだけで、緊張がほぐれ心を開きやすくできるのです。 こういったトークの技法は十分ビジネスでも活かすことができるのです。特に会話が苦手といった人は、寄席でいろいろな落語を見て勉強するというのもありではないでしょうか。 また、落語は日本の伝統的な話芸でもあり、今はなくなってしまった古き良き伝統や習慣を垣間見ることができます。こうしたことに触れることで自身の知識も広げることができそうです。

■まとめ

落語は単なる笑い話のようで、実はしっかりと構成された内容となっているのです。それを考えずに見る落語と、構成を意識しながら見る落語とでは、また違って見えるのではないでしょうか。 人を笑顔にすることのできる落語。それは笑いだけでなく、人生に必要な学びや気づきを沢山教えてくれるものなのかも知れません。