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春は人事異動や退職といった機会が多く、送別会の幹事を任されている人もいるかもしれません。送別会といえば“挨拶”も重要ですが、なかには人前で話すのが苦手という人も。無下に断ることもできない場合、どのような心構えで迎えればいいのでしょうか?

 

人前で話すのが苦手なのに…


先日とある掲示板で「上司が転勤するため送別会がある」というネットユーザーから、「やむを得ず参加する事になりました」と報告が。続けて投稿者は、「おそらく“ひと言”をお願いされると思いますが、私は人前で話すのがとても苦手で何を話せばいいのか悩んでいます」と綴りました。

 

投稿者がアドバイスを求めたところ、ネット上には様々な意見が寄せられることに。「仕事で受けた恩義にそのまま感謝すればいいんじゃないかな?」「なにか思い出のエピソードを1つ入れるだけで重みが変わってくると思います」「周りの人は気にしない! 上司ひとりに向けて語りかけるように話せば大丈夫」との声が上がっています。

 

また“ぶっつけ本番”にならないようアドバイスをする人もいて、「その場で考えようとするから緊張してしまうのでは? 相手のことを考えながら文章にしておくだけでも気持ちが軽くなりますよ」「手紙を読む形でも上司には十分気持ちが伝わるはず」といった意見が寄せられました。

 

定型文で回避する人も!


いっぽうで、「堅苦しく考えない」というスタンスの人が多いのも事実。“テンプレート”を推奨する声が続出し、「“お世話になりました、新天地でも頑張ってください”の定型文で問題なし!」「『転勤先でのご活躍をお祈りします』ぐらいで良いような…」「もし一緒にいた時間が短いなら、簡単にまとめた内容になっても当たり前」「送別会での挨拶なんて誰も覚えてないんだからテンプレの文言でオーケー」との意見が。

 

また“慎重派”の声もあり、「改まったスピーチならテンプレではなくしっかり考えた方が良いと思います」「場の雰囲気にもよるけど、短くてはダメだし長々と話されるのもあまり良い印象じゃない」といった反応が。送別会の内容や空気感によって、挨拶の内容も臨機応変に対応したほうがいいのかもしれませんね。

 

笑わせる必要はナシ!


送別会は相手を笑顔で送り出すための場ですが、スピーチで会場を凍りつかせた経験を持つ人も。別の掲示板で失敗談を明かした会社員によると、「急にスピーチを頼まれた」という送別会で直前の人が“笑い”を取っていたそう。そこで「自分も面白いことを言わなければ」と思った投稿者は、よりによって「相手を落とすネタ」を口走ってしまったのだとか。

 

その結果、会場は笑いに包まれるどころか「ドン引き状態」。相手に謝罪して許してもらえたものの、投稿者は心にモヤモヤを抱えることになってしまいます。そんな失敗談にネット上ではお叱りの言葉が寄せられ、「送別会で相手を落とすスピーチなんて聞いたことないし、社会人として勉強し直すべき」「今後スピーチ役は辞退されたほうがいいと思います」といった厳しい声がずらり。

 

もちろん手を差し伸べる声も多く見られ、「相手が謝罪を受け入れてくれたなら気持ちを入れ替えて反省を活かしましょう!」「前の人が○○だったからなんて考えず、これからは自分らしく話すのが一番です」「社会勉強になったのでは? 次は素敵なスピーチができるといいですね」といったエールが送られていました。

 

どんな場所でも、誰かに向けた“挨拶”は大切なもの。しっかりと自身の言葉を伝えてくださいね。

 

文/内田裕子