保育園から幼稚園、その逆も含めて途中で子どもを“転園”させる家庭は少なくありません。しかし環境が大きく変化することで受ける影響は、決して小さいものではないよう。実際に転園を経験したママたちは、どんなギャップを感じていたのでしょうか。
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保育園から幼稚園への転園の体験談
以前ネット上では、「仕事を辞めることになったので、この機会に子どもを保育園から幼稚園に転園させようと思っています」というお母さんの投稿が注目を集めていました。彼女の話によれば、「『やはり幼稚園の方が教育に力を入れているのでは』と考えた結果です」「ただ途中入園による子どもへの影響や、保育園と幼稚園の違いがどういった部分で出てくるのかが分かりません」とのこと。
「子どもを転園させたお母さんは、どんな苦労がありましたか? ぜひ助言をお願いします」と彼女が尋ねたところ、先輩ママたちからは様々な意見が。
「子どもを保育園に通わせるのは、ほとんどが共働き世帯。だけど幼稚園には専業主婦が多いので、ママ友との付き合いが圧倒的に多くなる」「イメージだと保育園は“家”で、幼稚園は“学校”。子どもからすれば保育園の方が居心地良く感じるだろうね」「幼稚園だからといって教育に力を入れてるとは限らないよ。ウチの子が通っていたところは“遊び”に力を入れていた」「お母さんの立場からすれば、当たり前だけど保育園の方が圧倒的にラク。もしかすると最初は『これほど違うのか…』と驚くかも」など、多くのアドバイスが寄せられました。
保育園から幼稚園への転園のメリット
保育園から幼稚園の転園は、思った以上に大変なことが多いよう。しかし転園をしたからこそ得られる経験も。
「保育園で自立を促してくれて、幼稚園で小学校入学前の準備ができたと思う」「保育園と幼稚園を両方経験すると子育ての参考にもなる」「保育園では本当にいい生活習慣をつけてもらって感謝しています。だけどやっぱりお勉強面は幼稚園の方が有利なので、両方経験してる子どもは強いよね」「ウチの地域では3歳まで保育園、それ以降は幼稚園に通わせる家庭も多いよ。みんな幼稚園を“プレ小学校”と捉えているから」と、様々なメリットも見られます。
また一方で、「もしも年中からの転園だと、なかなか友達ができない子もいるから気をつけて」「私は幼稚園の先生に、『途中からだと周りの子についていけないかもしれない』と言われました。結局問題はなかったけれど、実際にダメだったら子どもにとっては相当なプレッシャーになるよ」「ママ友との付き合い方が子どもの交友関係に影響することもあるので、そこだけは敏感になっておいた方がいい」と注意を促す先輩ママも少なくありませんでした。
幼稚園と保育園の機能を併せ持つ認定こども園という選択肢も
ここからは、転園前に知っておくべき幼稚園の豆知識をご紹介していきましょう。
まず幼稚園に入園できる年齢ですが、一般的には満3歳の年少から。中には年中クラスからの入園を受けつけていない幼稚園もあるので、事前の確認が必要です。ちなみに入園時期は通常4月からになりますが、幼稚園によっては3歳の誕生日を迎えればいつからでも入園可能なケースも。
実は最近、幼稚園と保育園の機能を同時に持つ“認定こども園”という施設も増加傾向に。こちらは保育園と同じく3歳未満でも入園できる上、中には0歳から利用できる場所もあります。また延長保育にも対応していることが多いので、働くママにも嬉しい環境ではないでしょうか。
保育園と幼稚園は役割が違うので、それぞれの特色も一長一短。もしも転園を考えるのであれば、しっかり下調べしておくといいかもしれません。
文/内田裕子