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親子として一緒に生活していれば、お互い意見がぶつかってしまうこともありますよね。特に子どもが思春期を迎えてからは、「親の言うことを聞いているだけ」というわけにはいきません。ときには父と子で、壮絶なバトルに発展してしまうことも……。 ママとしてはこんなとき、いったいどんなスタンスでいるべきなのでしょうか。できるだけ長く円満な家庭を維持していくための、ママとしての振る舞い方を紹介します。

 

■父と子のケンカ、重要なのは母の役割

家庭内で親子喧嘩が発生するのは、決して難しいことではありません。親子といっても、その考え方は全く同じというわけではありません。それぞれにそれぞれの考え方があり、両者が相いれるとは限らないからです。 子どもとしては、父親の言葉に納得できなければ、不満をどんどん溜めていくでしょう。最初の頃は、言い返すこともできずに我慢していたとしても、いずれ感情は爆発します。 突然子どもからの反撃にあったお父さんは、非常に戸惑い、反論することで、子どもとの距離を広げてしまうケースも少なくありません。この頃には子どもはもう、それほど子どもではありません。大人を本気でイラッとさせる術も心得ていますから、本気の父子喧嘩に発展する可能性も高いのかもしれませんね。 こんなとき、何よりも重要なのは、実はケンカに関わっていないお母さんのスタンスなのです。お母さんがどんな対応をするのかによって、今後の家族の絆がどうなっていくか、変わってしまうと言っても過言ではありません。 母として何より重要なのは、「どちらの味方にもならない」ということです。お母さんとして、両者のケンカを間近で見ていると、思わず口をはさみたくなることもあるでしょう。しかしこれはあまりオススメできません。 無意識にどちらか一方の肩を持ってしまうと、他方は疎外感を味わうことになってしまいます。「自分の理解者はどこにもいない!」と感じてしまうことは、お父さんにとっても子どもにとっても好ましくはありません。 お父さんと子どものタイプによっては、積極的にお母さんを味方につけ、ケンカに巻き込もうとするケースもあります。 しかしこのような場合でも、お母さんは冷静さを失わないようにしましょう。事態を静観し、どちらの味方をするわけでもなく、自然と両者が冷静になれるような働きかけをするのがベストです。

 

■伝えたいことは個別にこっそり応えよう

お父さんと子どものケンカが勃発したとき、「お母さんだから言えること」というのは、非常に多いものです。お父さんに対して、子どもの良いところを伝えたり、言い過ぎていたことをそれとなく注意したり……。 子どもに対しても同様で、「あなたの気持ちもわかるけれど、あの言い方は良くないよ」なんて、伝えたくなることもあるのではないでしょうか。 このような場合には、それぞれが一人になって、少し冷静になったタイミングを狙ってみてください。そして何より大切なのは、「それぞれ個別に働きかける」ということです。お父さんに対して、子どもに注意したことは伝えなくても良いですし、その逆もしかりです。このように対応することで、それぞれの立場やプライドを、絶妙なところで守ることができます。 二人のケンカを冷静に見守り続けたお母さんの言葉だからこそ、自然と説得力も生まれるはず。そしてそれは、お父さんにも子どもにも、しっかりと届けられることでしょう。 父と子がケンカをしたときに、お母さんまでが怒る必要はありません。ケンカそのものは上手に受け流しながら、伝えるべきことは「あとで伝える」というスタイルを確立していきましょう。 このとき、お父さんにも子どもにも、「お母さんはあなたの味方よ」とさりげなく伝えることもポイントとなります。子どもの好きなお菓子を用意したり、お父さんにお酌をしたり……。お母さんだからこそできる、愛情の伝え方を実践してみてください。