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幼い頃は、なんでも「ママ、ママ」で可愛かった娘。しかしそんな娘も、いつまでも無垢で幼いまま……というわけではありません。思春期を迎える頃にやってくるのが、恐怖の反抗期です! これまでうまくやってきたはずの母娘だからこそ、娘の急激な変化に、戸惑ってしまうママも多数!? この時期の娘ともっとうまく関わるために、ママとして知っておきたいポイントを「トリセツ」としてまとめます。

 

■娘の目線は「女の目線」。誰よりシビアと心得て

女の子のママは、自身の子どもが「女」であることに、比較的早期に気が付きやすいと言われています。パパにおねだりをする姿や、クラスのコイバナをする様子を見て、「小さくても女なんだな」と感じるケースは多いものです。 このような「女への変化」は、思春期を経て完成形へと近づいていきます。その段階において、もっともシビアになるのが「ママへの目線」なのですね。 同じ女性であるママに対して反発心を覚えたり、嫌悪感を抱いてしまったりすることは、決して珍しいことではありません。まずはママの方が、この娘の目線を意識する必要があります。 娘の生活態度を注意しながら、ママ自身が家でダラダラしているのであれば、説得力はゼロになってしまいます。「だってママもしているじゃん!」と反発されるのは必至です。 外で女性同士の目線にさらされるママにとって、自分の自由に振る舞える「家庭内」は、唯一のオアシスであったかもしれません。しかし思春期の娘がいるママは、家庭内にも「女の目」があることを、しっかりと胸に刻み込んでおきましょう。

 

■「命令」されるのは、何より嫌い!

反抗期の娘とできるだけうまく付き合っていくためには、娘が嫌がることをしっかりと把握しておく必要があります。お互いに関わっていく上で「地雷」となるスポットですから、ここを避けるだけでも、家庭内の雰囲気はだいぶ柔らかくなるでしょう。 反抗期の娘にとって、何よりも許せないのは「親に命令されること」。客観的に見れば、ママの言うことに一理ある場合でも、命令形では娘の心に届くことはありません。 子どもにとって「命令される」ということは、「親が自分の意見を無視する」「自分の価値観を肯定してくれない」「放っておいて欲しいのに、そうしてくれない」など、ネガティブなイメージを抱くきっかけになってしまいます。 娘の言動の中で、「○○しなさい!」と言いたくなる場面も数多くあるとは思いますが、ぐっとこらえることも重要なポイント。どうしても伝えなければならないことは、「ママはこう思う」など、「自分の気持ちを伝えるだけ」に留めておくのがベストです。