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子どもの成長と共に、いずれやってくるのが反抗期です。2歳のころのイヤイヤ期は、「とにかくパワーで押し切った!」なんて方も多いかもしれませんが、思春期になるとそれも不可能に。大人になるための通り道とはいえ……将来を見据えて、どんよりとした気分になってしまうママも多いのかもしれませんね。 しかし子どもが本格的に反抗期を迎える前に、ママがきちんとした知識を身につけ、準備を整えておくことで、意外とスムーズに乗り切れる可能性もアップします! そこで今回は、「そろそろうちも……!?」と思う方に向けて、反抗期前に知っておきたい5つのポイントを紹介します。

 

■反抗期とは、いったい何?

子どもの反抗期に対して適切に対処するためには、まずママ自身が「反抗期とは何か?」ということを、しっかりと頭に入れておく必要があります。 思春期に経験する反抗期は、第二次反抗期とも呼ばれています。11歳ごろから18歳ごろまでにかけて、子どもの体は急激に大人へと近づいていきます。しかしそれと比較して、子どもの心はそう急に成長できるわけではありません。この心と体の成長のギャップがもたらす不安定感が、反抗期を引き起こす原因の一つと言われています。 またこれまでは、なんでも親の言うことを素直に聞いてきた子どもであっても、「本当にそうなの?」と疑い始めることもあります。これもまた、子ども自身の考える力が成長してきた証しだと言えるでしょう。 反抗期が大人へのステップと言われるのは、このためです。程度の差こそありますが、誰もが経験する成長段階の一つだと言えます。

 

■「そういうもの」と割り切ること

親にとってはとにかくゆううつな反抗期ですが、子どもにとっては必要な成長のステップです。無理に意見を押し付けたり、コントロールしたりするのはオススメできません。結果として、より一層強い反発心につながってしまう可能性があります。 親にとって必要なのは、子どもの反抗期を「そういうもの」と広い心で受け入れる余裕です。しかしこれは、まだ幼い子どもを突き放すというわけではありません。 子どもの意思を尊重しつつ、「あなたが安心して過ごせる場所は、いつでもここにあるよ」と伝えることでもあります。事前に心の準備を整えておくことで、いざというときでもスムーズに対処できるでしょう。

 

■「叱る」ラインを明確にしておく

思春期の子どもは、まだまだ幼く、ときには間違うこともありますし、親の指導が必要な場面も多くあります。なんでもかんでも「そういうもの」と受け入れてしまうと、親子ともに歯止めが利かなくなってしまうことも考えられますから、慎重に対処しましょう。 重要なのは親が「叱る」ラインを明確にして、ブレない姿勢を見せることです。これは反抗期を迎える前から準備しておくと、非常に効果があります。 「ここまでやったら叱られる」という基準がしっかりしていれば、反抗期の子どもであっても、対処法を学ぶことはできます。親子共に、平和に過ごせる時間も増えるはずです。

 

■夫との協力体制を万全に

子どもの反抗期は、パートナーや周囲の人と協力しながら乗り切っていくのがオススメです。周囲の大人が全員子どもに厳しくすれば、子どもの逃げ場はなくなってしまいます。 自分が悪いことをして叱られたときでも、反抗期の子どもは素直に聞き入れることはできません。本心では「自分が悪かった」とわかっていても、その注意にすら反発心を覚えることこそが、反抗期の特徴だからです。 だからこそ、子どもに対して厳しく対応したあとは、その子どもの「割り切れない気持ち」を受け止める存在が必要となります。この両方をママが一人で行おうとすると、子どもの心は混乱してしまう可能性も高いでしょう。 もしパパがすぐ近くにいるなら、この役割はパパにこなしてもらいましょう。パパが身近にいないときには、子どもが愚痴をこぼせるような、信頼できる大人を見つけておくことが大切です。