■「免震」であれば、室内の安全確保もバッチリ
万が一の地震のときでも、安心・安全の家づくりを進める上で、「耐震」以外にも「免震」や「制震」といったキーワードが使われることがあります。 耐震が「揺れに耐える」能力なら、免震は揺れによるダメージを建物へと伝えず、揺れを軽減する役割を果たしてくれます。 地震に強い家づくりを考えた上で、今もっとも注目されているのは、この「免震システム」だと言えるでしょう。揺れそのものを抑えることができますから、室内で地震に見舞われたとしても、ケガのリスクを低くできます。また激しい揺れによる恐怖感や不安感も、軽減できることでしょう。 揺れが収まったあとも、室内がぐちゃぐちゃになっていなければ、速やかに避難することができます。また日常生活に戻る際にも、苦労が少なくて済むはずです。 一方で、免震システムの導入デメリットは、ずばりコストにあります。どの程度割高になるのかは、メーカーによっても変わってきます。気になるメーカーがあれば、一度確認してみると良いでしょう。
■「耐震等級3相当」というフレーズに注意!
住宅関連の広告をチェックしていると、よく目にするのが「耐震等級3相当」というフレーズです。「あぁ、耐震等級3なんだな」と安易に納得するのは危険です。その意味をしっかりと把握した上で、自分たちにとってのベストを選択するようにしましょう。 そもそも耐震等級というものは、住宅性能評価機関による正式な検査に合格することで、初めて与えられるもの。しかし検査を受けるため、また検査に合格するための構造計算には、コストがかかってしまいます。 このコストを削減するために、業者が利用しているのが「耐震等級3相当」というフレーズです。安全性の面から言えば、必ずしも等級を取得する必要はないのですが、何をもって業者側が「耐震等級3相当」としているのかは、きちんと確認しておきましょう。 特に2階建て以下の木造住宅の場合、構造計算なしでも住宅が建てられる仕組みになっています。とはいえ、住宅それぞれの特徴を踏まえた上で、地震に強い家づくりを行うためには、やはり構造計算は重要なポイント。きちんと行われているかどうか、確認するのもオススメです。
■まとめ
マイホームは、非常に高い買い物です。大地震がきたからといって、簡単に倒壊してもらっては困る!というのが、子育て世代の本音だと言えるでしょう。 地震に強い家づくりは、さまざまなメーカーや工務店が積極的に取り組んでいる課題でもあり、選択肢も豊富に広がっています。メーカーの話を聞くときには、「どのような視点で地震対策を行っているのか」にも注目して、納得できる決定を下してみてくださいね。