シンプルに現状認識を目指すことから
もし、家計がピンチになったとしても、夫婦で現状認識ができていれば改善しやすいと、前野さんは断言します。 「家計相談にみえるご夫婦も、お互いに情報を共有していたり、相談ができているお宅はどんどん改善に向かっていきます。ところが、どちらかいっぽうが相談に来ても、もうひとりに問題意識がないと、一緒に話を聞いてもらうことすら難しい」。 至急テコ入れが必要な状態でも、スタート地点に立つまでに時間と労力がかかってしまうと言います。この記事を読んで「うちかも…」とドキリとしたあなた、とはいえ、明日からすべてをオープンに! とはいきませんよね。
「いきなり相手のおこづかいを減らそうとしたり、お金の使い方に口を出すとうまくいきません。まずは自分の行動を変えつつ、責めたい気持ちがあってもぐっとこらえて、前向きになれるように切り出してみて」。 とりあえずの目標は、今家計がどうなっているのかを夫婦で知ること。たとえば、「将来困らないように、必要なお金をどう貯めるかを一緒に考えたい」などと伝えれば、構えずに協力してくれそう。お互いのお金の使い方を尊重しながら、まずは情報共有を目指してみましょう!
次回は「共働き家計の貯金」お楽しみに!
ライター:のざわやすえ
出版社での編集を経てフリーに。ライター・エディター活動の一方で、主婦雑誌で培った知識をもとに「暮らし方アドバイザー」として、整理収納や家事タスクのアドバイスでも活動中。また、趣味のソーイングではオーダー業も。働きながら育てた一男一女は、この春から高2、高1に。