そうでない人にはごく普通の、日常での何気ない会話ややり取りも、いわゆる〝コミュ障〟の人にとっては難しいことがたくさん。それでも、子どものため充実した保育園ライフのため、勇気を振り絞って「ママ友づきあい」をしている〝コミュ障ママ〟たちがいます。彼女たちの苦脳と努力をお聞きください。
憧れのママ友ランチでピンチ到来(綾さん/29歳/パート)
コミュ障の私にも、ついに数人のママ友ができました。最初にくらべたら緊張せずにしゃべれるようになったと頃、ママ友からランチに誘われたんです。(憧れのママ友ランチ会だ!)なんて、舞い上がりながら待ち合わせのお店へ。ママ友たちは分かりやすい位置に座っていて、手を振って迎えてくれました。 無事席につきホッとしたのもつかの間、恐ろしい事態に気づきました…この店には「呼び出しベル」がありません。そう、コミュ障の私は、「すみませ〜ん!」と店員さんを呼ぶのが最も苦手なんです。いままでも何度もチャレンジしてきましたが、私の「すみません…」という小さな声が届いたことは、一度もないんです(泣)。
店内はほぼ満席でガヤガヤ、こんななかで店員を呼べるわけありませんが、ママ友たちはすでに注文しているようで、「決まった?」と聞いてきます。「いや、まだ」と答え続けるものの、実はずっと前から注文は決まっているんです。だってランチは3種類しかないんですから…どうしたら?! そんな葛藤の渦中で5分ほどが経ったとき、目の前に座っていたママ友が「すみません! 水ください!」と…ああ、救いの神! これって、なんとかならないものでしょうか。