周囲の理解が得られない時はどうする?
この状態は、ストレスの原因となっている場所や問題から離れてしまうと、まったく症状が出ないというケースも少なくありません。そのため、気晴らしに友人とランチをしたり、のんびり読書をしたりなど、うつから離れて心を休めている行為が“サボり”に見えてしまう例があるかもしれません。 また、周囲は当たり前にこなしている仕事や育児、家事の場面で症状が出てしまうため、「そんなのは甘え」というキツイ言葉を投げかけられてしまうこともあります。
しかし、ママはすでに頑張り過ぎるくらい頑張っています。「自分だけできない」「職場に来ると辛いなんてワガママだ」と自分を責めるのではなく、「今は仕方がない」と認めてあげるようにしてください。 夫や上司、同僚、両親など何でも話せる相手がいれば、打ち明けておくと心が楽になります。会社のことは夫へ、家庭の問題は同僚へなど直接問題とかかわらない相手へ相談するのもおすすめです。
「理解してくれる人間が周りにいない」という場合は、カウンセリングや心療内科など専門家へ相談することで出口が見つかりやすくなるでしょう。
さいごに
新型うつ病には特効薬がなく、時間をかけて解決していくしかありません。「もしかしたら…」と感じたら、できるだけ早めに対策を取り、ストレスを減らすことがポイントです。
働くママが抱える問題は、すべてを投げ出してしまうのが難しいものばかりです。だからこそ、家族や職場と問題を共有し、環境改善を目指すようにしたいですね。
子どもが手を離れるまでは余裕が少ない毎日ですが、「休める時は休む」「甘えられる部分は甘える」を意識して、心の健康を取り戻していきましょう。
文/久木田みすづ