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“貯金好き”というイメージのある日本人。しかし現在は、ほとんどの人が収入を貯蓄に回せていないよう。その背景には、どんな原因が隠されているのでしょうか。今回は私たちの生活に関わってくる“貯蓄率”や、税金の“国民負担率”についてご紹介します。

 

日本の“貯蓄率”はマイナス!?


1月26日に放送された『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日系)では、貯蓄から見る日本の“お金”事情を特集。世界と比較することで、意外な真実が明らかになりました。

 

まずは“貯蓄率”から見ていきましょう。貯蓄率とは、使わず手元に残るお金のこと。例えば手取り収入が20万円だった場合、残った金額が2万円なら「貯蓄率10%」となります。37カ国の貯蓄率を比べてみると、1位は中国の37.99%。実に所得の4割近くを貯蓄している計算ですが、この背景には「将来への不安が大きいから」といった原因が。

 

要するに貯蓄率が高くても、決して豊かな証拠とは言えません。池上彰さんは、「国が面倒を見てくれないから、仕方なしに貯蓄しているというところもある」と明かしていました。

 

一方で日本は、貯蓄率-0.35%という悲惨な数字で29位にランクイン。かつて日本は貯蓄率23%超えを誇っていた時代もありましたが、今では赤字状態になっているようです。