「濡れ落ち葉症候群」の対処法
それでは、将来「濡れ落ち葉症候群」で悩まないために、どうしたら良いのでしょうか?今すぐに始められる対処法で、将来のストレスを軽減してあげましょう。
1.自宅でできる趣味を持ってもらう
24時間一緒にいたとしても、夫が自分の世界に没頭しているのであれば、それほど大きなストレスにはなりません。普段出かけるのが好きな夫の場合も老後に備え、映画や音楽鑑賞、工芸、読書、ゲーム、SNSなど何でも良いので、自宅で楽しめる趣味の範囲を広げてあげましょう。夫婦で楽しめる趣味を見つけることができれば、よりストレスの少ない老後が送れます。
2.少しずつ家事を分担していく
「濡れ落ち葉症候群」で悩む女性のほとんどが、家事をまったくしない夫にイライラを感じています。しかしながら、仕事が忙しい男性に、定年後いきなり家事の半分に分けるのは難しいでしょう。 そうならないためにも、若いうちから率先して家事を任せることが大切です。家事経験が乏しい男性なら、初めは期待通りの働きは難しいかもしれません。「これぐらい当然できるでしょ」と思い込まず、作業手順を細かく説明してあげましょう。
3.外出を当たり前にしておく
妻の外出に文句を言いがちな男性の多くが、自分が家にいるのに妻が出かけるという状況に慣れていません。そのため、定年前の休日を利用して、自分だけの用事で出かけてみるようにしておきます。 友人と食事などへ出かけられる環境を整えておくことで、夫と二人の時間で行き詰った時などに、サッと気分転換を図れるようになるでしょう。
4.手抜きできる部分は手を抜く
共働きなのに、妻が家事も育児も頑張り過ぎてしまっている場合、定年後もその状態を当たり前に求められてしまうケースが多く見られます。こうなってしまうと、定年後は1日3食の食事作りすら手抜きができなくなり、毎日が苦痛になってしまうかもしれません。 食事だけではなく、家事の仕事は一生続きます。たとえ夫婦で分担していても、上手に手を抜くテクニックを磨いておき、負担を少なくできるようにしましょう。
さいごに
「濡れ落ち葉症候群」は、多くの夫婦が悩まされている問題です。定年後20年、30年も生きる男女が少なくない現代だからこそ、老後を楽しく過ごすための対策を練っておくことが大切です。 早い段階での対処は、濡れ落ち葉症候群を防ぐことにもつながります。できるだけ我慢の少ない夫婦関係を築き、家庭がもっとも落ち着ける場所にしておくことで、穏やかな毎日を過ごせるようになると良いですね。
文/久木田みすづ