181-1

大切な家族が亡くなった後、遺族に残されているのは遺品整理です。一人分の遺品整理といえどもかなりの量になりますので、遺品整理を行うのは大変な労力を要します。 同居していた家族なら遺品整理も割とスムーズに行えますが、遠く離れていた場合、必要なものや不用品がわからず、苦労することも多いようです。そこで故人の遺品はどのように分別して整理すればよいのか、いくつか紹介していきます。

■遺品を分別する際の基本

残された遺品は一つずつ確認し、故人の思い出に浸りながらのんびり行うのが理想的ですが、状況によってはそうも行かない場合もあります。 故人が賃貸物件に住んでいる場合や、遺族が遠方に住んでいる場合は時間も限られていますので、早急に遺品整理を行わなくてはなりません。 遺品を分別する場合、処分するものと遺族が引き取るもの、買取依頼に出すものと譲渡するものの4つに分けられます。 できれば衣類なら衣類、家電なら家電といったようにジャンルごとで不用品や必要なものを分別していくのが理想的ですが、時間がない場合はそうもいきません。 限られた時間の中で遺品整理をする場合は必要なものはジャンルごとで分別し、不用品は処分方法によって分別すると、手早く整理することが可能です。 不用品は可燃ごみと不燃ごみ、粗大ごみとリサイクル品などに分類しながらまとめていくと、あとの処理が楽になります。 また、買取業者に査定を依頼する場合は、遺品整理をする前に査定にきてもらうようにしましょう。 遺族からすると不用なものや価値のないものに見えるものでも、買取業者が査定すると高額で引き取ってもらえるものもあります。 先に分別してしまうと、せっかく整理した遺品を業者が再度引っ張り出して査定することになりますので、二度手間になってしまうこともあります。 手つかずの状態で買取業者にきてもらい、先に査定してもらってから遺品整理は始めましょう。

■電化製品や大型家具の分別方法

遺品の中で処分に一番困ってしまうのが、大型の家具や電化製品です。テレビや冷蔵庫、ダイニングテーブルやタンスなどといった大型家具や電化製品はリストアップしておき、どのように処分するかを決めておきます。 業者に買取依頼するものや遺族が持ち帰るもの、廃棄処分や譲渡するものなどに分別しておけば、遺品整理もスムーズに行えます。 電化製品は年式やメーカー、型式などをリストに記載しておき、保証書や取扱説明書があるならリストと一緒にしておきましょう。 カラー付箋を使って分別しておくと、あとでまとめるときに区別がしやすくなります。ピンクは廃棄、ブルーは持ち帰りなど色分けしておくと便利です。