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ニュースに取り上げられることもある「ゴミ屋敷」ですが、そんなゴミ屋敷が、自分の家の隣にあったらどうしますか? 他人の家のことなので放っておけばいい……とはいかなくなりますよね。ゴミ屋敷を放置しておくことでその家に住んでいなくても様々な問題が起こってしまうことがあります。 特にお子さんがいる場合は、子どもへの影響も心配です。どう対処すればよいのか考えてみることにしましょう。

◆ゴミ屋敷の問題点

まずは、ゴミ屋敷が隣にあることでどんな問題が起こってしまうのか確認しておきましょう。 ●悪臭とほこり ゴミを長い間放置してしまうことで、悪臭が放たれてしまうようになってしまったり、ほこりがたくさん舞ってしまったりするようになります。 生ゴミの場合は腐敗臭が漂ってしまうようになり、近所の家では窓を開けたり、臭いがついてしまうので洗濯物を外に干したりすることができなくなってしまいます。 臭いの場合は、時間が経過するに従ってますます悪化してしまいますので、消臭剤を使ったりすることで対応できなくなってしまうケースもあるようです。 また、悪臭やほこりは道を歩いている人も不快にさせてしまうことになります。 ●害虫や害獣の被害 ゴミを放置しておくことで、そうしたゴミを好むゴキブリやハエ、ネズミなどが繁殖してしまいます。困ったことに、こうした害虫や害獣はゴミ屋敷だけにとどまってはくれません。隣近所にまで及んでしまいます。 そのため、周囲の衛生環境を悪化させてしまうようになります。また、害虫や害獣の糞などは子どものアレルギーやぜんそくの原因になってしまうケースがあり、健康面での被害も引き起こしてしまうようになります。 ●火事や家屋の崩壊 ゴミの中には火事の原因になってしまうような、小型のガスボンベなどが入っているケースもあります。こうしたものがあることで、何かの拍子に引火してしまったりして火事が起こってしまう場合もあります。 また、ゴミを放置することで家屋の手入れを行うことができなくなってしまし、家屋そのものが崩れてしまう危険もあります。 近隣の家は、火事による延焼や家の崩壊による巻き添え事故などの危険にさらされてしまっています。 ゴミ屋敷をそのままにしておくことは、健康や生命を脅かしてしまうリスクがあることがおわりいただけたのではないでしょうか。