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子どもがある程度大きくなってくると、親の真似をすることが増えてきます。ママの家事を見て、「私もお手伝いしたい!」なんて言ってくれることもありますよね。 忙しいときには、つい「あとでね」なんて言いたくなってしまいますが、実は「子どものお手伝い」と「成長」には深い関わりがあることをご存知ですか? 子どもにお手伝いをお願いすることで伸びる能力と、上手にお手伝いをしてもらうためのコツを紹介していきます。

 

■お手伝いが子どもにもたらすメリット5つ

子どもの「お手伝いしたい!」という言葉に対して、あなたはどんな気持ちを抱いていますか?  「やった! 助かる!」なんてママもいれば、「う~ん、自分でやった方が早いし……」なんてママもいるのかもしれませんね。 お手伝いに対する考え方は、家庭それぞれで異なるもの。しかし「子どもの成長を促す」という意味では、積極的に取り組ませた方が良いとされています。お手伝いが子どもにもたらすメリットは、以下のとおりです。 ★メリット1「自立性が育まれる」 家事は「家族が快適に暮らすために欠かせない作業」です。子どもにとっては「パパやママがやるのが当たり前」というケースも多いことでしょう。 お手伝いによって自分で取り組むことにより、将来の自立への手助けとなります。 ★メリット2「責任感が生まれる」 家の中で「自分の仕事」を受け持つことは、子どもの責任感を伸ばすことにもつながります。「自分が受け持った仕事をやらなければどうなるのか」という視点を、日常生活の中で体感することができます。 ★メリット3「論理的思考力が身につく」 家事で求められるのは「結果」で、そこまでの過程は自分で考えることができます。最初からお手伝いを全て成功させるのは難しいもの。しかしだからこそ、「どう行動すれば目的の結果にたどり着けるのか」を考えるきっかけになります。 プログラミング授業などで注目される「倫理的思考力」の習得にもつながります。 ★メリット4「家族のコミュニケーションの活性化」 子どもにお手伝いをしてもらうことで、自然と会話も増えるものです。また一緒に家事に取り組むことで、お互いのことをより深く知ることができるでしょう。お手伝いをして、自然と一緒に過ごすことで、「なんでも話せる親子関係」を構築できるのかもしれません。 ★メリット5「自己肯定感が育つ」 お手伝いをきっかけに「ありがとう」「助かったよ」という言葉をかける機会が増えれば、子どもの嬉しい気持ちが育ちます。「私(僕)はできる!」という思いが自信につながり、自己肯定感につながっていきます。