「ストレス社会」なんて言われる現代において、自身のストレスとどう向き合い、どう解消していくべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 実はこのストレス、「大人」だけのものではなく、「まだ幼い子ども」にとっても身近なものであるということをご存知ですか? 幼少期の子どもが抱えるストレスの内容と共に、ストレスを感じたときのサインや対処法を紹介します。「最近子どもの様子がおかしい……」と感じたら、ぜひチェックしてみてください。
■幼少期の子どもは、何にストレスを感じているの?
子どものストレスに対して、親が上手に対処するためには、まず「子どもはなぜストレスを感じているのか」を知ることが大切です。 大人のストレスの原因といえば、「仕事」や「人間関係」が一般的ですよね。しかし「子どものこと」となると……さっぱり予想がつかない!なんて方も多いのではないでしょうか。 大人がそうであるように、子どもがストレスを感じる原因にも個人差があります。よって子どものタイプや性格に加えて、そのときの状況なども総合的に考慮して、推定する必要があります。以下は子どものストレスの原因になりやすい事象です。 ・弟や妹が生まれ、環境が変わった
・両親の関心が薄れたと感じている
・叱られることが多い
・周囲の大人の関係悪化
・入園や入学、転園や引っ越しなどによる環境の変化
・園生活における不安やトラブル 幼少期の子どもにとって、まず「パパとママ、自分がいる環境」が非常に重要な意味を持ちます。家族関係に変化が生じるときには、子どももストレスを感じがちです。 保育園や幼稚園に通うようになると、「園」という新たな環境がストレスの原因になることがあります。親にとってはなかなか実情を知りづらい空間ですから、先生と協力しながら、子どものストレスに対処することが大切です。
■見逃さないで! 子どもが発するストレスサイン
大人のように、子どもは自身の気持ちをうまく説明することができません。 「ストレス」という言葉も知らない中で、「自分でもどうしようもならないモヤモヤ感」に包まれてしまうケースも多いものです。 しかし子どもにも、「ストレスが溜まったときに発しやすいサイン」が存在しています。まずはこれを、見逃さないよう注意しましょう。 子どものストレスのサインは、大きくわけて3つあります。 ★行動の変化 ・登園を渋る
・パパやママに対して反抗的な態度を見せる
・下の子に厳しく当たる
・興味や関心をなくし、無気力になる
・親の傍から離れられず、甘えがひどくなる ★体調の変化 ・腹痛や頭痛
・吐き気や嘔吐
・下痢
・おねしょ
・チック症 ★言葉や表情の変化 ・言葉が乱暴になる
・無口になる
・喜怒哀楽がなく、無表情になる
・会話が成立しない これらのポイントには、もちろん個人差があります。大切なのは「普段の子どもの様子と比較して、どうなのか」を親が判断するということです。「何かがおかしい」と感じたときには、ぜひ子どもの心の状態にも気を配ってみてください。