■デメリットを最小限にする工夫が必要
できるだけ気持ち良く、夫婦それぞれの個室を用意するためには、デメリットを最小限にするための工夫を行うのが一番です。 具体的には、「夫婦や家族のコミュニケーションも楽しめる工夫」をすることになります。 たとえば個室を利用する際には、「ドアを開けっぱなしにしておく」だけでも、声や雰囲気が伝わりやすくなります。 また個室を利用するタイミング、夫婦一緒に過ごすタイミングについても、事前に話し合っておくのも良いでしょう。 もし「これから個室を作る」という段階であるなら、「夫婦それぞれが緩やかに繋がれる個室」を用意するのもオススメです。 一つの空間の中央を引き戸で仕切れるようにすれば、完全には遮断されないプライベート空間を持つことができます。 また一緒に過ごしたいときには、すぐに一つの大きな空間を用意できます。
■「寝室はどうする?」問題も事前に検討を
夫婦それぞれの個室を持つことを検討するのであれば、一緒に考えておきたいのが「寝室はどうするのか」という問題についてです。 夫婦それぞれの個室に、それぞれのベッドを置くことになれば、同時に「夫婦別寝」スタイルへと切り替えることになります。単純に「個室を持つ」以上の意味を含むケースも少なくありません。 「せっかく個室を持つなら、もちろん寝室も別にしたい!」と考えるのは、比較的女性に多いと言われています。「誰にも邪魔されない眠り」を確保するための個室、と言い換えても良いのかもしれませんね。 一方で「自分の空間が確保できれば、寝室は一緒でも良い」と考えるのは、比較的男性に多いと言われています。 このような場合、男性にとっての個室は「遊び部屋」や「趣味空間」といった意味合いが強いものと考えられます。 ここでも夫婦の間にすれ違いが起きると、そのまま夫婦間の溝を深めてしまうことにもなりかねません。 「個室でどんな過ごし方を望んでいるのか」をハッキリさせることで、意識のすれ違いを防ぐことができるでしょう。またお互いの気持ちを尊重する姿勢も、忘れないでくださいね。
■まとめ
お互いのプライバシー確保のため、夫婦それぞれの個室を持ちたい!と願う方も非常に増えてきています。 「子どものための部屋」と同じように、「パパのための部屋」「ママのための部屋」を持つことが、さらに一般的になっていくのかもしれません。 それぞれが個室を持つことで、家族全体の雰囲気が良くなるのであれば、それは非常に大きなメリットと言えます。 しかし個室をきっかけに絆が弱くなるとしたら、デメリットにもなり得るということを、頭に入れておきましょう。 大切なのは「どんな空間をどう使うのか」という夫婦の意識の共有化です。「自分らしく過ごせる個室が欲しいな……」と考え始めたときには、ぜひ「夫婦一緒の時間をどう過ごすのか」という点にも目を向けて、それぞれの考えを伝え合ってみてください。