■ママ友とは「子ども」を通じてつながる存在

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ある程度子どもが成長し、物事がわかる時期になってきても「相性が良くない」と感じる場合には、やはり相応の対応をする必要があるでしょう。ただしこれは、「実際に子どもがどう感じているのか」を冷静に判断した上で、決断するべき事柄です。 ママとして、子どもの友人関係に対してモヤモヤしてしまうケースは、決して珍しくありません。特に「うちの子は、いつもママ友の子どもに意地悪されている」「きついことを言われたり、叩かれたりしている」なんてときには、頭を悩ませてしまいます。 とはいえ子どもは、こうした関わりの中で自然に学んでいくものでもあります。ママがモヤモヤしていても、実は子どもはそれほど気にしておらず、一緒に過ごすのを楽しんでいる!なんてケースもあるでしょう。 心配なのは、子ども自身が、その状況を楽しめていないケースです。孤独な育児生活の中で「ママ友とつながっていたい!」と思う気持ちもわかりますが、そこに子どもを巻き込んでしまうのは、オススメできません。 ママ友とは、子どもがきっかけで生まれた知り合いなわけですから、そのために子どもを犠牲にするとなると、本末転倒になってしまいます。 子どもは、成長と共に徐々に自分で「友だち」を作り、自分なりの人間関係を広げていきます。「ママと子ども」がセットで遊ぶ期間は、それほど長くはありませんから、やんわりと距離を置くのも良いでしょう。 会う頻度を減らしたり、一緒に遊ぶ時間を短くしたり、お互いに成長するのを待ったりすることで、より上手に関われるようになることもあります。

 

■自分にとって必要な人なら、それはもう「友人」

ママ同士の相性は良くても、子ども同士の相性は悪い! 残念ながらこのようなケースは珍しくありません。 子どものことを考えたら、適度な距離をおいて付き合うのがベスト……。それはわかっていても、仲の良いママ友と遊べなくなるのは寂しい! こんな思いに駆られる方もいるのではないでしょうか。パーソナルな距離はどこまで縮めていくべきなの? 子ども抜きにして「もっとこの人と一緒に過ごしたい」と思える相手と巡り合えたとしたら、それはもう、「ママ友」を通り越して「自分自身の大切な友人」と考えて良いでしょう。 わざわざ「子ども」をきっかけにしなくても、「自分自身が会っておしゃべりしたいから」という理由で行動すればOKです。 子どもが園に通うようになれば、昼間の時間も取りやすくなります。またそれ以前であっても、子どものお昼寝の時間を狙うことで、ママ同士、ゆったりとした時間を過ごせることでしょう。該当のママ友だけではなく、もう数人ママ友を交えて遊ぶようになれば、子ども同士の関係性に変化が生じる可能性も高いです。 ぜひ自分自身の「大切な友人」として、臨機応変に楽しんでみてくださいね。

 

■まとめ

ママ友との関係はすこぶる良好で、これから先もお付き合いしていきたい! こんな風に思っているにも関わらず、子ども同士の相性が悪いように思えると、やはり少し気になってしまいますよね。「いったいどうすれば良いのだろう……」と悩む気持ちも、よくわかります。 ママ友とは、子どもを通じた関係性で、広く浅く、緩やかに関係を結んでいくことがベストだと言われるケースも多いです。もし「子どものため」という目的でママ友とのつながりを望んでいるのであれば、ほんの少し距離を置くことで、ママにとっても子どもにとっても、気楽なお付き合いを実践できるのかもしれません。 一方で、「子どもとは関係なく、これから先も仲良くしていきたい!」と思うのであれば、「単なるママ友」ではなく、ぜひ「自分の友人」として、その関係性を大切にしてみてください。子ども同士の相性が悪くても、ママ同士の友情が変わることはありません。これまでよりも、もっと理想の関係に近付けるのではないでしょうか。