妊娠中や、子どもが小さな間は、ママとしてやるべきことがたくさんあって、以前と同じように働くことはなかなか難しいですよね。 ただ、昔とは違い、私たち女性は比較的自由に働き方を選べるようになりました。 今回は、ワーキングママとしての働き方の1つである、派遣社員について、その特徴や他の働き方との違い、メリット、デメリットについてご紹介します。
1.ワーママの働き方「派遣社員」とは
派遣社員とは、自分自身は「派遣会社」の社員として登録しながら、他の職場の社員として、文字通り「派遣」されて働く社員のことです。 会社で働いてはいるけれど、その会社に直接雇われている(雇用契約を結んでいる)わけではありません。 直接雇用ではない、という点が、正社員やパートタイム従業員とは最も大きく違う点です。 また、派遣社員は派遣会社と契約を結び、大体3か月ごとに、契約の更新があるのも特徴です。 ちなみに、派遣社員になるには、 ①派遣会社に仮登録を行う。 インターネットや電話で、派遣会社に登録したい旨を伝え、仮登録を行います。 ②派遣会社との面談 派遣会社にて、自分のスキルや仕事面での要望、希望職種など、面接形式での話し合いを行います。 最近では、会場を借りて登録希望者を集め、説明会&面談・登録を行う派遣会社もあります。 ③お仕事紹介 面談時のスキルや希望に沿った仕事が紹介されるので、受ける(働く)か受けないかを決めます。 早ければその日に、その日に紹介がなくても後日仕事を紹介してくれます。 複数の紹介があることもあります。 ④派遣先の企業との顔合わせ 派遣される企業の担当者・管理者との顔合わせを行います。
(面接ではありません。) ⑤派遣業務開始 決められた日から、派遣先に行き、お仕事開始となります。 勤怠管理は派遣会社が行います。 契約更新前には、派遣会社のコーディネーターが、派遣社員・派遣先の意見を調整し、再契約or契約解除を決定します。 契約が更新されれば、同じ派遣先で次回の契約更新まで働き、契約を解除になれば、あらたな派遣先で働くことになります。
2.派遣で働くワーママのメリット
派遣で働くワーママには、こんなメリットがあります。 ・残業がない。 直接雇用の場合、パートタイマーであっても会社の都合によって残業しなければならない場合があります。 しかし、派遣の場合は残業を禁じられているため、残業はありません。
保育園のお迎え時間が決まっていて、延長などができない場合、残業がないことは大きなメリットになります。 ・時給が高い。 例えばパートの時給が800円台~1100円台が平均なのに対し、派遣社員の時給は1200円台~1500円台と、パートより時給が高い場合が多いです。 また、業務経験やスキルを持った派遣社員の場合は、さらに時給が高くなります。 ・働き方を自由に決められる。 例えば週2日だけ働きたい、3か月だけ働きたい、会社の終業は5時だけど、4時までしか働きたくない、扶養控除の範囲内で働きたいなど、正社員であればできないような勤務時間や日数で働くことができます。 子どもが小さくて、フルタイムはちょっと無理!というママには嬉しいメリットですね。 ・派遣会社の福利厚生サービスを受けられる。 派遣社員は、有給、保険など様々な福利厚生サービスを派遣会社から受けられます。もしかしたら、派遣先の会社より充実しているかも知れません。 ・いろんな会社で働ける。 派遣社員の場合、正社員として入社するのはかなり困難な大企業などでも働くことができます。 希望すれば、さまざまな会社の色々な仕事に就くことができ、経験を増やすことができます。 スキルを上げれば、派遣先の会社の正社員になることも可能ですし、契約更新時に時給UPの可能性もあります。 ・交渉は派遣会社がしてくれる 時給、休暇、業務内容、派遣先の人間関係の悩み事などは、派遣会社のコーディネーターに相談すれば、派遣先との交渉はすべて派遣会社が行ってくれます。