たとえ夫婦であっても、どうしても噛み合わない部分は出てきます。ある程度までなら受け入れられても、自分にとってこだわりの強い部分や絶対に正しいと感じられる点について強く否定されたり、理解されなかったりすると大きなストレスになりますよね。場合によっては夫婦喧嘩に発展してしまうことだってあります。 どんなに話し合ってもなかなか上手くいかない夫婦間の問題は、もしかしたら男性脳・女性脳の違いによるものかもしれません。基本的に違う考え方なんだと理解できれば、それまでわからずやに思えていた相手を受け入れやすくなるはず。男女脳の違いについてご紹介します!
■男性と女性では脳のつくりが違うって本当?
男性脳、女性脳という考え方は今では広く知られていますが、実は学術的に存在すると断言できるものではありません。とはいえ、様々な実験や研究により男性と女性では脳の回路の組み立て方、そのはたらき方に違いが見られると考えられているのは確かです。 実際に、恋愛対象こそ異性であるものの、同性の友人との方が考え方や性格、好みは近く、話もよく合うという方はとても多いですよね。学術的な根拠こそまだ弱いものの、多くの人が実感として「男性と女性では考え方が違う」と感じているのではないでしょうか。 もちろん、男性であっても女性的な考え方をする人、逆に女性であっても男性的な考え方をする人、そのどちらでもなく中間的な考え方をする人などもいて、性別によって必ず男性脳・女性脳が決まっているということはありません。ただ、基本的な傾向としてはやはり男性と女性では考え方に違いがあるということはいえそうです。
■男性脳と女性脳、それぞれの具体的な違いとは?
男性脳と女性脳は、それぞれに考え方や性質が異なります。基本的にどういった傾向があるのか見ていきましょう! ・男性脳の特徴 男性脳は、基本的に効率重視の考え方です。論理的思考が得意で、目的がないと動けないという部分も。目的さえはっきりとしていれば、無駄を省いてなるべく効率的に目的を達成できるよう努力できます。 ・女性脳の特徴 男性脳と比べるとより感情的で、効率よりも感情的な満足や他者との共感を強く求める傾向があります。目的の達成や問題の解決以上に、他人とコミュニケーションを取ったり、話し合うことそのものを重視することが多いです。協調性を重視した考え方です。 この男性脳・女性脳の違いは、よく言えば互いに足りないものを補い合えるベストな組み合わせでもあります。得意な分野がまるで違いますから、上手に役割分担さえできればお互いの短所を上手くカバーして器用にタスクに取り組めるはずなのです。 一方で、性質がまるで違いますから多少の衝突は避けられないのもまた事実です。 例えば、悩み事ひとつ相談するにしても、その受け止め方は男女で大きく異なります。男性は悩みを相談されれば真面目に話を聞き、一緒に解決のための方法を考えてくれるものです。悩みに寄り添い、自分なりに考えたベストな対策をアドバイスしてくれるのです。 とても優しく真摯な対応に思えますが、女性からすれば「私と話をしたくないの?」という新たな不満の原因にもなります。女性の悩み相談は解決方法そのものよりもただお喋りをしてストレス発散するのが目的になっているので、男性から効率的かつスマートに解決方法を提示されてしまうと、目的が充分に達成されず不満に感じてしまうのです。 男性が相談する側になれば、今度は逆に「ただ話を聞いてくれるだけで何も一緒に考えてくれない、無駄な時間ばかり過ぎる」といった不満が生まれてしまう結果に。お互い真面目に取り組んでいてもこうして食い違ってしまいます。