出産後に起こることが多く、悩んでいる人もたくさんいる「産後クライシス」。産後クライシスの特徴や原因、その対策方法をしっかり知っておくことで、つらい産後クライシスをよりスムーズに乗り越えられるかもしれません。
■産後クライシスとは
産後クライシスとは、出産後急激に夫婦仲が悪くなってしまう現象のことを指します。もともとはNHKのテレビ番組で提唱されはじめた造語ですが、それ以前から産後に突然夫婦仲が悪くなるという現象があることは知られていて、「産後ブルー」「育児ノイローゼ」などの言葉で説明されていました。 具体的にどんな現象が起きるかには個人差もありますが、一般的なものをご紹介していきます。 まず、出産後の女性は基本的に子どものことに関する不安でいっぱいの状態になるものです。初めての出産ならなおのことその傾向は強くなりますよね。優先順位のトップが子どもになり、夫のことを考える余裕がどんどんなくなっていきます。夫があまり子育てに参加してくれない場合はさらにフラストレーションが募り、妻から夫への感情がどんどん悪いものになってしまうのです。 一方、夫の方でも家にいることが嫌になる、息苦しく感じるなどの現象が起きます。仕事ばかりに打ち込み子育ては妻に任せきりにしてしまう男性なら、自分の生活にはさほど変化がないにもかかわらず突然妻からの愛情が感じられなくなり、機嫌を取ろうにも上手くいかずストレスがたまってしまいます。ではちゃんと子育てに参加すれば良いのかというとそういうわけでもなく、子育てに積極的に参加する夫に対してさえも妻はイライラすることが多いため、結局悪感情やストレスをため込むことになってしまうのです。 もうひとつの問題として、セックスレスになってしまうことも産後クライシスの特徴です。ママは子どもの面倒を見るだけで精神的にも体力的にもいっぱいいっぱいになりがち。誘われても断らざるを得ない場面も多く、その後も続くセックスレスのきっかけになってしまいます。