■夫が復職を嫌がる

産休中のトラブルで多いのが、夫が妻に対して専業主婦になってほしいと望むことです。産休前に夫婦間で話をしていたはずなのに、子どもが生まれると考え方が変わってしまう夫も少なくないようです。 そうした気持ちの変化は妻にも起こり得ることなので、お互いが同じ気持ちなら問題ありませんが、気持ちが一致しない場合、家の中がギスギスしてしまうことになります。 仕事が好きで復帰を望んでいる妻も当然います。夫の収入のみで生活できるなら良いですが、現実として厳しい場合はきちんと話し合いをしたほうが良いでしょう。 育休を申請していないなら、育休を取得して休みを延長させてみると夫も納得するかもしれません。可能であれば夫の育休も利用するなど、夫婦でどの程度育児休暇を利用できるのか相談しましょう。 育休制度があるとはいえ、男性はまだまだ取得しづらいのが現状です。夫の仕事に支障があるようなら自分が育休を取得するようにして、育休期間に復職についてもう一度話し合ってみましょう。

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■産休中に会社から何度も連絡がくる

産休を取得しているのに会社から連絡がくると、ウンザリするものです。仕事の引き継ぎがうまくいっていない場合、産休中でも会社から連絡がくることもあります。 働いている間は毎日会社に行くのでトラブルがあっても対処できますが、産休中は赤ちゃんがいるので対処することができません。 それでも対処できるのが自分しかいない場合、会社の人は悪いと思いながらも連絡をしてきます。 基本的に自分がいなくても大丈夫なように全て引き継ぎをしておき、トラブルが起きたときの対処法をまとめておくなどすると、連絡がくることはありません。 休んでいる間に連絡をしてほしくないと思うなら、しっかり引き継ぎをしておくようにしましょう。

 

■仕事に復帰させてもらえない

産休と育休を取得し、そろそろ仕事に復帰できると思い会社に連絡をしてみると、会社の経営上の都合で復帰できないというトラブルもあるようです。 産休や育休を理由に解雇することはできませんが、自分が休んでいる間に会社の経営状態が悪化していると、戻りたくても戻れないこともあります。 しかし、本当に経営が悪化しているかどうかは、自分では調べきれないものです。 産休後や育休後に仕事に復帰すると、元の仕事に戻れなかったり降格させられたりといった話を耳にすることもあります。 また、会社が産休や育休制度を取り入れていても、実際にはあまり快く思っていないケースもあります。 産休や育休を取得する場合、自分が勤めている会社が社員の子育てに対して、どのような姿勢で取り組んでいるのか見極める必要があります。 表面上は産休や育休制度を支援していても、本音は違う場合もありますので、事前に産休をとった先輩たちに話を聞いておくなどして、会社の本音を探っておきましょう。

■まとめ

産休中は赤ちゃんのことだけを考えて、ゆっくり過ごしたいものですよね。トラブルが起きてしまうと気持ちも不安定になってしまい、子育てにも支障をきたすこともあります。 トラブルが起きないようにするには、事前に対策を練っておくことも必要です。前もって下調べをしたり、話し合いをしておくことで、少しでもトラブルを解消できるのではないでしょうか。