妻にとって“夫の親族”に会う場面は、どうしても緊張してしまうもの。身だしなみやその場での佇まいで“悪い印象”がつかないよう、準備には手が抜けません。ところがある女性は、夫から「良い人たちだから、何も気を遣わなくていいよ?」と言われたそうです。

「気を遣わなくていい」は本当?


夫からかけられた言葉を真に受ければ、“メイクも服装も何でもいい”ということに。しかし彼女は「そうはいっても、実際にボロボロの恰好で行くわけにはいかないでしょ」と悩みを抱え、職場の友人に助言を求めました。すると友人からは、「ダメダメ! 夫の言葉を信じて恥をかくのは結局あなただからね!」とアドバイスが。彼女は「やっぱりそうだよね…」と思いつつ、“どこまで準備して臨むべきか”の答えに辿りつけません。

 

ネット上では、“友人の意見”に賛同する声が多く見られました。「夫は気休めで『気を遣わなくていい』って言っているんだろうけど、最低限のマナーは守らないと痛い目見る」「夫の価値観が親族まで浸透しているかわからない。“親しき仲にも礼儀あり”を忘れずに!」などのコメントが相次ぐことに。

 

中には、「私も以前、夫の言葉を信じてラフな格好で新年会に参加したら、あとで『嫁さんの恰好なんなの?』と陰口を言われていたらしい…。夫を信じた私がバカだった」と実体験を告白する人もいました。

原因は夫の“鈍感力”にある!?


親戚からの“あとから陰口”エピソードは、その後も続々登場することに。ある女性は“手土産”を巡りひと悶着あったようで、「夫の親戚に挨拶に行くとき、手土産を買おうとしたら『そんなの買わなくていいよ。向こうも気を遣われるの嫌いだし』と夫から言われ、手ぶらで訪問した。それからしばらくして、私は“気を配れない嫁”として有名になりました…(泣)」という経験談を披露してくれました。

 

また“夫の発言”は、いわゆる“建て前”にあたると主張する人もチラホラ。「パーティーとかで『平服でOK』と言われて普段着で行くのと近い。本音は『平服と言っても節度があるよね?』ってこと」「面接で『ご自由な服装で』って言われても、結局スーツ着ちゃうよね。そういう“本音と建て前”が何にでもある」などのコメントが登場します。

 

一方“怒りの矛先”を夫に向ける女性陣も多く、「ウチの夫は、人間関係とかにうとすぎて本当に腹立つ」「旦那が“鈍感力”に優れすぎていて、嫁姑のピリピリなんて全く想像できてない」と発言する“お怒りモード”の嫁が続出。夫の“何げない発言”に翻弄される妻たちは、世の中に多くいそうですね。

“義実家への訪問”についての妻たちの本音


色々と気苦労が絶えない“夫の実家”への訪問ですが、訪問頻度や手土産事情などは実際どうなのでしょうか。「株式会社ほけんの時間」は「夫の実家への訪問」と題したアンケート調査を実施し、“世の妻たち”のホンネを明らかにしています。

 

まず「どれくらいの頻度で義実家へ訪問するか」の質問では、「半年に1回程度」という回答が34.3%で1位。次いで「1カ月に1、2回程度(24.8%)」が2位、「1年に1回程度(15.7%)」が3位と続きました。

 

続いて「義実家を訪ねる時の、あなたの本音は?」という一歩踏み込んだ質問をぶつけると、1位は「行くのは苦ではない」で割合は53.9%。一方「できれば行きたくない」派も32.3%いて、「積極的に行きたくない」「絶対行きたくない」も合算すると13.7%の割合となりました。

 

アンケートの中では、「孫の顔を見て喜んでくれるのが嬉しいが、やはり気は遣う」「日帰りならまったく問題ない。泊まりだと疲れそう」などのコメントが登場。義実家との“距離感”は、なかなか難しい問題なのかもしれません。

 

文/牧野聡子