■損をしない働き方は?

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このような事例を見ると損をしない働き方が気になってきませんか?せっかくパートをするのだから、可能であれば手取り分はしっかり確保したいですよね。 とはいえ、収入を増やすと扶養から外れてしまうのは目に見えています。そういうことであれば損をしない働き方は現状維持といえそうなのです。 なぜなら配偶者特別控除の限度額が増えてもその他の社会保険などの制度が変わっていないからです。社会保険料の負担によって、かえって手取りが減ってしまうケースが生じるのは配偶者特別控除上限拡大の意図とは異なるでしょう。 従業員501人以上のパート先で働く際、年収が106万円を超えないと社会保険料で手取りが減ってしまうのは前述の通りです。最低でも125万円以上の年収がなければ働いた時間通りの手取りがもらえません。 例えば時給1,300円・1日6.5時間勤務とした場合、夫の社会保険に加入したまま月に78時間働いた給与と自分で社会保険に入って月に91時間働いた給与とではどの程度差があると思いますか? 答えはほとんど同じなのです。そうすると月に10時間以上も追加で働かなければならないぶん、扶養から外れたほうが損と感じる方が多いのではないでしょうか。 このように現状ではよほど年収が高い人でなければパート勤務で扶養控除から外れるのはおすすめできません。扶養控除の上限が上がったからといって無理に働き方を変える必要はないかもしれません。