島本美由紀さんの自宅キッチン

料理研究家の島本美由紀さんのキッチンは、食材をムダにせず、しかもラクに調理できる工夫がいっぱい!そのヒミツをじっくり教えていただき、悩めるママの自宅を理想のキッチンへと改造します!

 

お手本を見せてくれたのは

ラク家事アドバイザー:島本美由紀さん

料理研究家・ラク家事アドバイザー。料理の時短テクや食品の保存方法、整理収納などに関するさまざまなアイデアを提案し、テレビや雑誌で活躍中。

 

\ 調理のムダが減る /

料理研究家のお手本キッチン


自宅マンションで料理教室を主宰している島本さん。一般家庭より調味料などの種類は多くても、とことん選び抜いて効率的に収納しているからこんなにスッキリ。毎日の調理も簡単にできるアイデアがあふれています。

 

在庫管理がしやすく、調理も時短できる冷蔵庫

自宅の冷蔵庫を開ける島本美由紀さん

ポイントは「7割収納」これだけ!

「ひと目でわかる」「容器にまとめる」「取り出しやすくしまう」。この3つのポイントを押さえて、全体の収納量を「7割まで」にすれば、冷蔵庫のムダは激減。出し入れや在庫管理に迷う時間や手間もなくなります。食費ばかりか、よけいな光熱費の節約にも!

 

【冷蔵室】

島本美由紀さんの冷蔵室

鍋ごと置けるスペースを作っておくと保存がラク

見やすく出し入れしやすい下段はあえて物を置かず、フリースペースに。残ったみそ汁を鍋ごと入れたり、いただきものの一時置き場にしたりとフレキシブルに使えて、料理からあと片づけまで時短できる。

 

島本美由紀さんの冷蔵室・小物収納テクニック

ばらけがちな小さな調味料は、ペットボトルをドアポケットの高さに切った空き容器にスタンド収納。1か所にまとめれば管理もラク。

 

【野菜室】

島本美由紀さんの冷蔵庫・野菜室

ひと目で見渡せるように重ねずに〝立てる〟〝分ける〟

引き出し式で深さがあるぶん、野菜が積み重ならないような工夫が必要。葉ものや根菜は縦長の容器に立てて並べ、小さい野菜は浅型の容器にまとめて上段へ。上から見下ろしたときのわかりやすさが大切。

 

島本美由紀さんの野菜室・収納テク

使いかけの野菜は通気性のよいメッシュかごにひとまとめに。専用の保存場所を作ることで、野菜の状態を確認しやすく使い忘れを防げる。

 

\ ここだけはギュウギュウに詰め込んで! /

【冷凍室】

島本美由紀さんの冷凍室

肉類も冷凍食品も立てる収納ならワンアクションで取り出せる

効率よく冷やせるよう、冷凍室だけは7割収納ではなく、ギュウギュウに詰め込もう。密閉式保存袋など容器を統一し、立てて収納するのが基本。種類ごとに平たく入れて冷凍し、立ててしまうとデッドスペースが生まれにくく、出し入れもしやすくなる。

 

島本美由紀さんの冷凍室・収納テク

ねぎは小口切り、しょうがはみじん切りなど、まとめて下ごしらえして冷凍。炒めものなどにそのまま使え、調理時間を大幅に短縮できる。

 

島本さんのキッチン収納3つのメリット!


物を整理収納することは、料理にかかる時間や手間を減らすことに繋がります。具体的なメリットを3つご紹介します!

  

1.家全体がキレイに見えるから気持ちにゆとりがもてる

島本美由紀さんのリビング

よくあるリビング一体型の間取りでキッチンが散らかっていると、家中雑然とした印象に。逆にキッチンがきれいなら大きく印象がアップし、心にも余裕をもてるように。

  

2.料理の効率がグンとアップ!スイスイ献立の準備ができる

島本美由紀さんが野菜を切るところ

調味料の置き場所や食材の残量がわかりやすいから、献立を考えるのもすぐ。調理中も必要な道具や食材をパッと手に取れるので、モタつくことなくスムーズに完成させられる。

  

3.家事が早く終わるからリラックス時間が作れる

リビングで寛ぐ島本美由紀さん

必要なものだけが定位置におさまったキッチンなら、準備も片づけもあっというま。ういた時間でのんびりお茶をしたり、趣味を楽しんだりと自分の時間を捻出できる。

  

*この記事は月刊誌『CHANTO』2016年8月号で掲載した記事の抜粋です。