2018年、各新聞やWEBメディアにこんなニュースが流れました。 「小中学校で教員に給食の完食を指導されたことがきっかけで、不登校や体調不良になったなどの相談が2017年5月~2018年9月の間に、支援団体にのべ1000人以上から寄せられた」 このニュースを掲載したWEBサイトのコメント欄やSNSには「自分もそうだった」などの投稿が相次ぎ、「完食指導」に苦しんでいる子どもや小学校時代の後遺症で苦しんでいる人が全国に多くいることが分かりました。 いま小学生以下のお子さんを持つママにとっても他人事ではなく、担任の先生次第でわが子が行き過ぎた完食指導に苦しむ可能性もあります。 この記事では小学校で起きている「完食指導」の実態と、もし行き過ぎた完食を指導する先生に当たってしまったら、どうすればわが子を守れるのかを考えていきます。
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ニュースやインターネット上で取り上げられた極端な「完食指導」の例では、
- 2017年、静岡県で牛乳を無理やり飲まされた児童が「心的外傷後ストレス障害(=PTSD)」を発症したとして訴訟に発展
- 2017年6月、福島県で、30代の女性教員が「食べ物の大切さを教えるため」として、カビの生えたパンや古い牛乳を児童に飲食させた
- 2016年~2017年、岐阜県で教諭が児童に完食を強制し計5人が嘔吐
など、平成とは思えないような内容に驚かされます。
ただ注意したいのは、「相談が増加」したからといって、最近急に行き過ぎた完食指導が増加してきたわけではないということ。 これまで公になっていなかったり相談先がなかったりしただけで、最近になってやっと相談できる場所が増えてきたとことの表れであり、ママたちの子ども時代以前は今よりもっと行き過ぎた完食指導が行われていたと考えられます。