調停や裁判では「証拠」がものを言う(晶さん/33歳/介護士)
旦那のDVが原因で離婚を考えていましたが、幼い娘のこともあるので夫婦で話し合い、別居することにしました。「娘には一切近づかない」「生活費は毎月振り込む」という条件を、旦那もすんなり受け入れました…口約束だったのですが、それでも安心してしまったんです。そのうえ私は、「旦那のことを思い出したくない」という思いから、長年日記として書き溜めたDVの記録を捨ててしまったんです。
それから数か月後、毎月振り込まれるはずの生活費が振り込まれていませんでした。急いで旦那に連絡すると、「いまは払えない」と言うじゃないですか。これではまずいと思った私はすぐに弁護士に相談し、離婚調停の手続きに移りました。調停の場で長年のDVのことを必死に話しましたが、旦那は「知らぬ存ぜぬ」を貫いている様子です。 ここで証拠としてあの日記を提出できればよかったのですが、捨ててしまったのであとの祭りです。旦那のDVを裏づける決定的な証拠を提出することもできず、このまま裁判に移行しても勝てる保証はないとのこと…絶望的な状態です。 調停も裁判も、すべては証拠がものを言います。「あのとき日記を捨てずに残しておけば」「生活費や養育費の約束を書面で交わしておけば」…後悔しかありません。私の体験談が、誰かの役に立てばと思っています。