■一方でデメリットも気になる……

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夫が育休を取得して家事や育児を分担してくれれば、「楽になった」「家族の絆が深まった!」と感じる方も多いことでしょう。しかし一方で、男性の育休取得に対して「デメリットが発生するのでは?」と気になってしまう方も多いのではないでしょうか。 男性の育休取得率が限られている今、「珍しい存在」であることは言うまでもありません。日本の社会において、「珍しくて目立つ」というのは、必ずしも良い評価につながるとは限らないのです。 よく言われるデメリットとしては、以下のようなものが考えられます。 ・収入がダウンする


・育休復帰後のポジションが不安


・周囲の理解が得られない 育休中の給与ダウンは、非常に大きな問題です。平成26年4月から、育児休業給付金の割合が50%から67%へと引き上げられていますが、収入がダウンするのに変わりはありません。子どもが生まれてこれからますますお金がかかることが予想される時期に、収入がダウンすることに対して、不安を抱く方も多いことでしょう。 またこれまで、多くの女性が直面してきた「育休明けの業務」に関する不安も抱えることになります。 育休を取得したことによる出世への影響や、これまでやってきた仕事ができなくなってしまうのでは?なんて不安も、身近なものだと言えるでしょう。まだまだ男性の育休取得率が低いことで、理解を得にくいことも原因の一つです。

 

■育休取得を望む男性の割合とは

積極的に育児参加したい!と希望する男性の割合が増える中で、育休取得を希望する男性の割合は35%を超えることがわかっています。3人に1人パパは育休を取得したいと希望しているにも関わらず、まだまだそれが現実になっていない様子がうかがえますね。 もちろん、誰がどのように育休を取得するのかは、各家庭によって判断が異なるポイントとなります。もし「とりたい!」という気持ちが強ければ、実際に主夫になった男性たちの意見も参考にして、決断してみるのも良いでしょう。

 

■まとめ

男性の育児参加が増えている今、育休取得率も今後ますます上昇していくのかもしれませんね。メリットもあればデメリットもありますが、大切なのは家族にとってベストな決断をするということです。 「主夫」という選択肢も頭に入れつつ、話し合いを進めてみてはいかがでしょうか。