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会社勤めもそれなりに長くなってくると、上司が年下と言うケースも出て来ますよね。これまで、年下の上司と仕事をしたことがある人は良いですが、初めての場合はどういう風に対応すれば良いか気になってしまう人もいるのではないでしょうか? そこで、年下の上司とうまく仕事をするにはどうすれば良いのか探ってみることにしましょう。

◆年下の上司の割合はどの位?

まずは、上司が年下というケースはどの位なのでしょうか? ある転職サイトの35歳以上の会社員を対象にしたアンケート調査によると、年下上司だったことがある人の割合は30%になるそうです。 一緒に仕事をした印象としては、31%の人が「円滑だった」と回答しています。その理由としては、「年齢で人を判断しないと決めているから」(27%)、「上司がフレキシビリティのある人だったから」(17%)、「上司が謙虚な人だったから」(15%)と言った回答があげられています。 また、年下上司だからというのではなく、上司と良い関係が築けるかどうかは「人によって異なる」と52%の人が考えています。 また、年下上司と仕事がやりづらかったと15%の人が回答しており、その理由として「上司としての実力が足りなかった」(29%)や「上司が虚勢を張っているように見えた」(19%)といった回答が多くみられました。また、他には「感情的で困った」、「性格的に合わなかった」などの回答もありました。 さらに、88%の人たちが、今後年下上司が増えてくると思っているようです。その理由として57%の人たちが「今後ますます実力主義になって来る」点をあげています。

◆年下上司は年上部下をどう思っているの?

それでは、逆に年下上司は年上部下のことをどう思っているのでしょうか? 実は、年下上司の方も年上部下に対してどのように接すれば良いのか困惑しているケースも多くあるようです。 年下上司の悩みとして、「自分が上司なのに仕事を指示しても言うことを聞いてくれない」、「注意するときにはどういう風に注意すればよいのか分からない」、「立場としては部下でも自分が年下だから敬語を使った方がよいのかどうか」といった具合に悩みを抱えているそうです。 日本の大手企業でも「年功序列制の廃止」が行なわれていますので、経験豊富な社員が昇進できずに、年下上司が来てしまうという状況が生まれていますので、こうした光景は決して珍しい光景ではなくなりつつあるようです。 ですが、年下上司も年上部下のことで悩みを抱えていることが分かれば、お互い様なのだと思ってお互いに至らない点があったとしても譲歩する気持ちになることが出来るのではないでしょうか?