仕事のスキルアップに欠かすことの出来ない資格ですが、種類が多すぎてどれを取得すれば分からないと思っている方や、これから役立つ可能性が高い資格を取得したいと思っている方も多いのではないでしょうか? そこで、新しく出来た資格についてどんな仕事に活かすことが出来るのかリサーチしてみました。
◆注目の新資格
まずは、現在注目されている新しい資格にはどんなものがあるのか見てみることにしましょう。 民間資格として注目されているものとして「3Dプリンター活用技術検定」、「IoT検定」、「インバウンド実務主任者」、「マイナンバー実務主任者」、「情報セキュリティ管理士」があります。 国家資格としては「情報処理安全確保支援士」、「知的財産法学試験」、「公認心理師」が、今後需要が拡大していく新しい資格として注目されています。 どの資格も現在の時代の流れに乗った資格で、必要とされている資格ではないでしょうか?今回は、これらの資格の中から「インバウンド実務主任者」、「情報セキュリティ管理士」をピックアップして詳しくご紹介することにしましょう。
◆インバウンド実務主任者とは?
まずは、インバウンド実務主任者から見てみることにしましょう。 インバウンド実務主任者は、海外から日本に訪れる外国人旅行者を対象としたビジネスを推進するための人材育成を目的として設けられた資格制度になります。 現在日本に訪れる外国人旅行者は毎年増加しています。年間外国人旅行者数は、2003年には約52万人でしたが、2017年には2,869万人を超えています。 日本政府観光局は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には4,000万人、2030年には6,000万人にも上る外国人旅行者の誘致を目標として掲げています。 そのため、優れたインバウンドビジネスを行なうことが出来る人材の育成が急務となっています。 また、最近の外国人旅行者の傾向として、従来の外国人向けの日本の観光地だけでなく日本各地への観光を希望するようになって来ています。 こうした傾向を受けて、新たなインバウンドビジネスを生み出す機会として捉えられていて、日本各地で地方創成のチャンスとしてインバウンドビジネスについて本格的な取り組みをスタートさせた地域もあります。 こうした状況を受けて注目の資格「インバウンド実務主任者検定試験」ですが、資格を取得するには11の課題をマスターしてクリアする必要があります。 具体的には「観光総論」、「インバウンド総論」、「インバウンドの現状と動向」、「インバウンドとテーマ別観光まちづくり」など実に多岐にわたっています。 資格試験用のテキストが販売されていますので、それを参考にして独学で学習することも可能ですし、対策講座を受講されても良いでしょう。 また、英語・中国語・韓国語・ドイツ語・フランス語・スペイン語など指定されている10言語の検定試験で、一定の級あるいは得点を得ている場合は、総合点に6点加算されるシステムになっています。 資格を取得した場合、観光ビジネスを中心として旅行会社やホテルなどでの活躍が期待出来ますが、地域での新たな観光ビジネスを立ち上げや見直しを行なうコンサルティング業務などにも活かすことが可能です。 また、観光ビジネスに従事しなくても海外からの来客が多い会社で外国人をアテンドする業務にも活かすことが出来ます。