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投資信託は主に、販売会社(銀行や証券)と運用会社(信託投資会社)、受託会社(信託銀行)の3つの会社で運用されています。運用会社が直接販売している場合、運用会社から購入することも可能です。 投資信託は投資家が銀行や証券会社などの販売会社を介して、投資信託を購入します。販売会社は投資家からの購入や解約、分配金の支払いなどの手続きを行います。また、投資家に購入のための情報を提供したり、購入運用状況の報告を行います。 運用会社は投資家から集めたお金をどのように運用するか、判断する会社です。株式や債券など、どんな銘柄に投資するのか、売買のタイミング、どの銘柄をどれぐらい保有するかなど運用の判断を行い、たくさんの指示を出します。 運用会社からの指示を受けて実際に資金の運用をするのが、受託会社です。受託会社は株の売買を行うだけでなく、資産の保管と管理も行っています。運用会社と受託会社がそれぞれ独立していることによって、ルールに則って運用され、投資家の資産は守られます。 受託会社は投資信託の運用資金と会社の運転資金は分けて管理していますので、もし受託会社が倒産した場合でも、投資信託の資金は保護されます。 ■投資信託のメリット 何かとメリットの多い投資信託には当然デメリットもありますが、ここでは投資信託のメリットについて、いくつか紹介します。 ・少額から購入できる 投資信託は他の投資と比べ、少額から購入できるのが大きなメリットです。株を購入する場合、最低でも数万円からの資金が必要になりますが、投資信託は1万円程度から購入することができます。 ネット証券の積立の場合、100円単位から購入できるものもありますので、投資デビューするにはぴったりの金融商品といえるでしょう。 ・リスクが低い 投資信託は複数の金融商品に分散投資しているので、一つの金融商品が値下がりしたとしても大きな損を出すことを避けられます。 個人で株式投資をすると一つの銘柄だけ保有することが多く、株価が下がった場合、大きな損失を受けますが、投資信託はいろいろな商品を組み合わせて投資しているので、リスクを軽減できます。 ・専門家が運用してくれる 投資信託はファンドマネージャーというプロの専門家が運用してくれますので、自分で投資の知識を身につける必要がありません。 個人で投資をする場合、たとえば株なら銘柄の情報や社会情勢など、さまざまな情報を収集しなくてはなりませんので、とても労力がかかります。 投資信託は全てプロの専門家に任せられますので、利益を出せる可能性も高く、時間も有効に使えます。