間違った意味で使われる言葉


やはり“言葉”の間違いや勘違いは、大人になってもなかなか減らない様子。「株式会社 小学館」の国語辞典『大辞泉』編集部では、「間違った意味で使われる言葉ランキング」を発表していました。

 

堂々の1位は、“コンピューターで不正行為をする人”という意味で使われている「ハッカー」。本来は“コンピューターに詳しい人”の総称で、不正行為をする人は「クラッカー」と呼ぶのです。しかし新聞やテレビの報道などでも、悪い意味で「ハッカー」が使われているケースが。2つの言葉の知名度・浸透度の差から、分かりやすさを重視してあえて「ハッカー」を使う場合も考えられます。新しいだけに、意味の変化が起きやすい言葉なのかもしれません。

 

2位にランクインしたのは、本来“信念に基づいて実行される犯罪”という意味を持つ「確信犯」。3位は“人まかせ”という意味が定着していますが、“阿弥陀仏の本願に頼って成仏する”という意味を持つ「他力本願」でした。この結果にネット上では、「たしかにハッカーは、PCをハッキングする人のことだと思ってた」「『罪と知りながら行われる犯罪』を確信犯と呼ぶのかと…」「他力本願ってよく使うけど、まさか意味が違っていたなんて」といった反響が起こっています。

 

勘違いや間違えは誰もが経験すること。もしも他人の勘違いに気がついたら、その時はやさしく“本当の意味”を教えてあげましょう。

 

文/内田裕子