2020年ワーキングマザーに起きる働き方革命

その1

その2

では、テレワークとは何なのか?どうすればテレワークの求人を探すことができるのか?についてお伝えしました。


今日は、『働き方革命』をテーマに開催したワーキングマザーの座談会の模様をお伝えしたいと思います。 育児と仕事の両立に悩むママたちのリアルボイスをご覧ください。

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【育休が明け、職場復帰したAさん】 復帰してみたら、とても柔軟な働き方を認めてくれる会社に変わっていた。(以前は、そうでもなかった) 参観日や、子供の体調が良くないときは、パソコンを持ち帰って作業することを許されている。 朝から自宅勤務の時もあるし、出社することもある。 ただ、さぼろうと思えば、いくらでもさぼれるので、労務管理の課題は重い。 今後は、画一的な勤務条件ではなく、個別の労使契約が必要になってくるのではないか。

 

【通勤に往復2時間かかるBさん】 正社員でもないのに、この通勤時間はすごくムダに思える。自宅でできる作業ばかりなのに。 在宅勤務になれば、それまで通勤に費やしていた2時間で、趣味や家事、そして子供と過ごす時間も確保できる。 そう考えると、自宅から離れたオフィスで勤務するのはとても効率が悪いと感じる。

 

【収入の柱を複数持ちたいCさん】 勤務先1社というのがスタンダードかもしれないが、収入の柱は複数あった方が安心できる。 年金以外の収入が得られるようなキャリアもつないでおきたい。 そういう面で、在宅ワークはもう1つの収入源として、有用だと思う。

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【今の職場に執着するつもりはないDさん】 10年後、20年後も、今の会社に勤めている自分がイメージできない。 今は短時間勤務をしているが、小学校3年生までしか利用できない制度。 学童保育に通わなくなる4年生からが大変だということを、わかってもらえていない。 子育てを優先しながら、在宅ワークというのも魅力的な選択肢の1つだと思う。 大きな会社の1職種というのは、その会社でしか通用しないスキルにとどまる。 そのため、転職も難しいように思うが、一般的なオフィススキルでも在宅ワークが成立するのなら、検討の価値がありそう。

 

 

【出産前と同じようにバリバリ働きたいEさん】 時短などの制度を利用すると、仕事をセーブしたいとか、責任の重くない仕事がしたいのかと勘違いされる。 確かに、時間の制約はあるかもしれないが、キャリアアップしたいという意欲は、他の人と変わらない。 能力のある人なら、在宅勤務であっても責任のあるポジションを任されていいと思う。 例えば、この人は週20時間勤務の契約だけれど、能力があるから報酬はフルタイムの人と同じというケースも認めたらいい。 個別の契約にすればいいと思う。

 

【ライフステージに合わせて働き方を選びたい Fさん】 長時間労働を強いられている企業では、時短やフレックス制度を使うとフェアな評価を受けられない。 ワーキングマザーは、お迎えの時間までにどこまで仕事を消化できるか追及して、効率よく働いている。 ところが、好きなだけ残業できる人ばかりが昇格できてしまう会社では、そもそもフェアな評価が受けられない。 在宅勤務を導入すれば、1時間あたりの業務効率がつまびらかになり、工数削減や一人当たりの生産性が向上するのではないか。

 

以上、全3回にわたってお届けした『2020年ワーキングマザーに起きる働き方革命』ですが、あなたはどのように感じましたか? 社会や会社が変わるのを待っていられないほど、切実な状況のご家庭も少なくないでしょう。 総務省や厚生労働省によるテレワーク推進の働きかけが、私たちワーキングマザーの追い風になることを期待したいですね。 それが、子供たちの笑顔につながることを願います。

CAHNTOママライター/大友優華