まとまった支出への準備も始めよう

⑤受験対策費の準備を

来年に受験を控える家庭は、受験料、入学金などの予算を立て、必要な時期に「現金で」用意できるように、年内から準備を始めましょう。筆者の相談例には、私立大学の入試・入学用に200300万円、私立中学、高校の入試・入学用に50150万円を用意したというケースもありました。


例えば、一度収めた入学金の戻り方(全額戻る、半分戻る、全く戻らない)や、制服代や施設料、寄付金(任意の場合多い)などの額と納付時期は、学校によってまちまちなので、志望校と受験スケジュールが見えてきたら、お金の準備もしておきましょう。

 

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⑥消費税アップ前の住宅購入は8%の適用期限を確認

来年の10月から消費税が10%に引き上げられる前に、住宅購入を考えている人は、購入のタイミングも考えておく必要があります。


消費税8%が適用される期限は、「2019930日までの引き渡し」になります。「930日までの契約」ではないことに注意しましょう。ただし注文住宅の場合は、「工事請負契約」を2019331日までに締結しておけば、引き渡しが101日以降になっても、経過措置が講じられ8%の消費税が適用されます。


ちなみに消費税がかかるのは、住宅の建物の価格で、土地の価格にはかかりません。また、不動産会社に払う「仲介手数料」にもかかります。中古住宅を購入する場合、売り主が個人の場合はかかりませんが、売り主が不動産会社の場合にはかかります。


消費税が2%上がることで、場合によっては数十万円もの負担増になる場合があるので、年内から購入スケジュールを考えておきましょう。