今年も残すところわずか。無駄な出費を抑え、貯金を増やしていくために、「年内にやるべきこと」をFPの視点からまとめてみました。
12月は「家計まとめ」の大事なひと月
①年末調整を忘れずに
働く女性はどんなに忙しくても、年末調整の書類の提出を忘れずにしたいもの。扶養控除が適用される16歳以上の子どもがいる場合は、夫婦の収入の高い方で扶養するようにしたほうが一般的にはトクなので、お互いの年収や会社の制度を確認してください。保険料の控除は、保険会社から送られてくる「保険料控除証明書」が必要になりますので、「開封せずにゴミ箱にポイ」なんてことのないように注意しましょう。
今年から「配偶者特別控除」の制度が変わり、年収141万円以上の働く主婦も、年収が201.6万円未満であれば、「配偶者特別控除」が受けられるようになりました。控除額は夫の所得額(副業などがあればそれも含む)によって変わります。年末調整の書類の書き方も詳細さを求められるようになっていますので、夫にも話しをして、早めに書類の記入に取り掛かるようにしましょう。
②ふるさと納税は早めに
クリスマスや年末年始用の返礼品も充実しているふるさと納税。以前、このコラムでもご紹介しましたが、平成30年の控除対象となるふるさと納税は、平成30年12月31日までのものとなります。自治体によってはそれ以前に期限を設定していたり、支払い方法や「ワンストップ特例制度」など控除の申請方法によっても早まる場合がありますので、「今年分はいつまでに」を確認してください。また、自分の控除限度額も確認しておきましょう。
③家計の年間収支を出そう
年末の大掃除と同じように、「家計の状況をきれいにしておく」ことも大切です。「我が家の1年間の収支」を出して、赤字か黒字か? 貯金はいくら増えた(減った)か? 貯金総額は「夫婦合わせて」いくらか? を確認しましょう。家計簿をつけている人は家計簿で、つけていない人は通帳の残高でチェックしてください。そして、集計したら終わりではなく、「今年はどんな支出が多かったのか?」「どうして貯金が減ったのか?」など、今年のお金の流れを振り返ってみることも大切です。
④年末年始の旅行・帰省費用は予算を立てて
「かかるだけかけてしまった」場合と「予算を立ててその中で収めた」場合では、使うお金に大きな差が出ます。ボーナスでつい気が大きくなりがちですが、「楽しみに使うお金こそ、予算内に収める」が、貯金を増やすコツでもあるのです。