【前編】に続いてお届けする井田さんの片づけ術は「家族と片づけとの関係」について。家族が片づけたそばから散らかしたり、協力的ではなかったとしたら、「なんで私だけがこんなに頑張ってるの?」とイライラして、うまくはいきません。上手に家族を巻き込む方法を聞いてきました。
お話をうかがったのは…井田典子さん
整理収納アドバイザー。横浜友の会(婦人之友読者の会)所属。NHK総合テレビの情報番組「あさイチ」などで〝片づけの達人〟、〝スーパー主婦〟として活躍。主婦ならではの実践的な整理・収納術が好評で全国各地で講演会を行う。初の著書『「引き出し1つ」から始まる! 人生を救う片づけ』(主婦と生活社)が大ヒットし、12月1日に待望の第2弾『たった一か所を眺めるだけで始まる! 人生を変える片づけ』が発売。
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I:家事はみんなでするものなのに、まだまだ主婦のワンオペ状態です。もう少し手伝ってと思っている人が多いと思います。
井田:主婦だけが抱え込んでしまう状況って、まさに過去の私。耳が痛いです(笑)。なんでもかんでも完璧にと気負って、頑張りすぎていたんです。子どもの話をゆっくり聞いてあげることもできなかった。家族がやってくれないのではなく、家族ができない状態でした。
I:やってくれないのではなく、できないからやらない、となっている?
井田:少なくとも我が家はそうでした。やり方がわからなければできないし、自分がやる前にママがやってしまえば出る幕はない。結果、傍観者になってしまいますよね。家事はそもそもシェアするものでもないし、手伝うものでもない、だれもが生きるために必要なこと。家族みんなが当事者です。
I:そう! その当事者感覚を持ってもらうにはどうすればいいんでしょう。