漫画やアニメは空想の世界を描いた作品が多く、エンターテインメントとして楽しめますよね。ただし、いじわるな見方をすれば「これって現実世界ではありえない?」と気になる部分も。実際に“法律家”がアニメを分析すると、どんな事実が判明するのでしょうか?

 

「出入国管理違反」にあたる「どこでもドア」


11月12日放送の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)では、「弁護士がアニメのコンプライアンスをチェックする」という斬新なテーマを特集。「確かにそうだ」と納得の指摘もあれば、「アニメだからしょうがないよ…」と思わずツッコみたくなる指摘もありました。

 

まずピックアップされたのは、国民的アニメの「ドラえもん」。秘密道具の中でも登場回数の多い「どこでもドア」は、使うと「密出国」になってしまいます。弁護士の菊地幸夫先生によると、「税関の審査を通らず他の国に行くのは、出入国管理違反」にあたるそう。

 

続いて「欠陥住宅」と「道路運送車両法違反」の疑いがあるのは、映画『ハウルの動く城』に登場する「ハウルの城」です。映画では壮大なスケールで動く“お城”が話題を呼びましたが、菊地先生曰く「(城が)動くので車両の一種ととらえられる。あと曲がる時ウインカーが出ていないし、止まる時もブレーキランプがついていない」との指摘。

 

他にも、映画「君の名は。」では2つのシーンが指摘の対象となります。まずは女子高生の三葉が「口噛み酒」を作るシーンで、こちらは「密造酒」の疑いがアリ。また高校生の瀧くんが「口噛み酒」を飲むのも「未成年禁酒法違反」です。