◆進化したパン、もち、ごはん
災害時もおいしく食べられると嬉しい食品はパンやごはんなどではないでしょうか。もちも焼けばすぐに食べられる主食ですが、最近の防災食でこれらの主食はどのように変わっているのか見てみましょう。 「尾西のアルファ米」は5年保存可能なごはんです。防災食なのに普段と変わらない味と評判です。プレーンな白飯のほか、赤飯、ドライカレー、チキンライス、松茸ごはん、白がゆ、梅がゆなど、12種類の味を提供しています。特にかゆ類は高齢者にも食べやすい食品ですから重宝しそうです。栄養と味のよいものが望ましいですね。 缶詰パンも人気の商品です。商品によっていろいろな味がありますが、こちらは黒糖、ミルク、キャラメル、チョコ、いちご、オレンジ、メープルなど、甘いものが人気のようです。 缶詰パンは缶を開けるだけで食べられます。しっかりと密封されているのでふわふわの食感が保たれたままです。おやつにも主食にもなる防災食として役立ちそうですね。 「水をそそげばアッというまに きなこ餅・あんこ餅・しょうゆ餅」は水を注ぐだけで柔らかいもちができる防災食です。炭水化物がエネルギーになるのはもちろんですが、トッピングされているきなこやあんこにもビタミン、カルシウム、マグネシウムが含まれています。 災害時に避難所で出された柔らかいもちに心を癒されたという方も多いです。こちらも備蓄しておくとよいかもしれません。
◆ライフライン停止!自宅で過ごす際に必要な備蓄品
災害時は水道・ガス・電気のライフラインが停止することがあります。食料のほかにもライフラインが止まってしまった時に役に立つ備蓄品をもっておきましょう。 水は給水車からもらうことができます。給水タンクと給水袋は必須です。ガスの復旧は比較的遅くなります。カセットコンロやガスボンベ、お風呂に入れないときのためのタオルや衣服が多めにあると安心です。冬は電気などを使った暖房器具があるとよいでしょう。 一方、電気はライフラインの中でも復旧しやすいものです。電気ポット、IHクッキングヒーター、IH対応調理器具があると便利ですね。 ライフラインの停止を想定すると、簡易トイレ、懐中電灯、ロープとガムテープ、軍手、ライター・マッチ・点火棒、充電式ラジオ、高齢者用食品、老眼鏡、おくすり手帳などの準備は必須といえます。災害時にのみ使うような物はいつでも使えるようにまとめておきましょう。 災害食ではとれない栄養を補うために野菜ジュース、健康飲料粉末、栄養補助サプリなどもあると便利です。 大災害が発生した際はいつもなら近くのお店で買える物が買えなくなってしまいます。災害用の支援物資もすぐには届かないかもしれません。水道・ガス・電気が9割復旧するまでの日数は上水道が30日、ガスが55日、電気が6日と言われています。生活に必要なものを十分に確保できない時期に役立つのが普段からの備蓄ではないでしょうか?トイレットペーパーなど日常でも使うものはローリングストック法を用いて、平常時から少し多めに買うようにしてストックを切らさないようにしましょう。