治療の選択肢…一番きれいになるのは?

歯列矯正を検討する前に、どんな選択肢があるかも知っておきたいところ。代表的な治療法のメリット、デメリットを見てみましょう。 矯正効果がもっとも高いのは、「2期分割治療」。文字どおり、第Ⅰ期と第Ⅱ期にわけておこなう方法です。「第Ⅰ期治療」は、本格的な矯正の準備段階。あごを広げる装置とともに、小さな器具(ブラケット)を前歯につけ、ワイヤーで固定します。前歯の数本が永久歯に生え変わる、68歳ごろに始め、1年半~2年半ほど継続すると効果的です。 第Ⅰ期治療で土台ができたら、治療は数年間お休み。永久歯が全部生え揃ったところで、奥歯までブラケットとワイヤーをつける「第Ⅱ期治療」を始めます。これを2年~2年半間ほどおこなうと、かみ合わせの最終形が完成。歯だけでなく、顔立ちもきれいに整います。

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このほかには、6歳未満の子におこなう「早期治療」もあります。家にいるときに、マウスピースをくわえて過ごすだけなので、簡便さが最大の魅力。治療期間も半年~1年程度と短くすみます。理想の歯並びとまではいかず、効果が十分得られないこともありますが、「まずは手ごろな方法を試してみたい」といった場合に適しています。 永久歯が生え揃ってから、大人と同じ矯正をする「本格治療」も、選択肢のひとつ。骨格がある程度できてしまっているので、あごが十分広がらず、歯を抜かざるをえないこともありますが、2年半程度で治療が終わるというメリットがあります。 ただしどの方法でおこなう場合も、かみぐせがよくなければ、もとに戻る恐れがあります。効果を持続させるには、正常なかみ合わせを保つ努力も必要です。