■独立型二世帯住宅のメリット3「経済的なメリット」
二世帯住宅には、さまざまな税制上の優遇が用意されています。相続時の相続税を減少させることができるほか、不動産取得税や固定資産税の減税にもつながります。 一緒に生活することで、通信費や新聞代などの費用を節約することもできますし、食費などでお互いに助け合うこともできるでしょう。経済的なメリットも大きくなります。
■独立型二世帯住宅のデメリットとは?
一方で、独立型二世帯住宅のデメリットは、以下のようなポイントとなります。 ・建築コストがかさむ
・住む人の性格によっては、プライバシーが守られにくい
・音や匂いなどで、トラブルになる可能性も まずは建築コストについてですが、独立型二世帯住宅では、全ての設備が二つずつ必要となります。このため、「家を二軒建築する」のと、あまり変わらないコストがかかってしまうと言われています。 お金の節約を目的に二世帯住宅を建築したい方にとっては、「こんなにお金がかかるなんて……」と思ってしまうケースも少なくありません。 また、いくら「独立型」といっても、二世帯住宅は同じ建物の中で暮らす「家族」です。両方の住まいを隔てるのは「ドア一枚」というケースも少なくありません。 親世帯と子世帯の間に、「二世帯住宅での暮らし方に関するギャップ」が存在する場合、プライバシーを守るのが難しくなってしまうかもしれません。「独立型だから安心して暮らせると思ったのに、いつでも好きなときに出入りされてしまう」となれば、後悔につながりかねません。 さらに独立型の二世帯住宅の場合、集合住宅のように音や匂いの問題がトラブルに発展してしまうケースもあります。特に子育て世帯で注意したいのが、子どもの足音についてです。 間取りを作る際に工夫することでトラブルを軽減できる可能性もありますから、事前にしっかりと検討しておくと良いでしょう。
■メリット・デメリットを踏まえて、両世帯にとって居心地の良い家を
独立型の二世帯住宅にはさまざまなメリットがあり、近年非常に注目度が高まっています。実際にこれらのメリットに惹かれて、二世帯住宅の建築に踏み切る方も多いことでしょう。 とはいえ独立型の二世帯住宅にも、デメリットはあります。建築する際にしっかりと考えておかないと、のちに大きなトラブルになってしまう可能性もあるので、注意してください。 二世帯住宅建築は、両方の世帯にとって安心して生活できる環境を手に入れるためのもの。まずは家族で、納得いくまで話し合ってみてくださいね。メリット・デメリットを踏まえた上で、建設的な意見交換を行うことで、理想のスタイルも見えてくるのではないでしょうか。