家庭を優先したケース

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夫と妻のニーズが重なれば抵抗なく仕事を辞めて家庭を優先することもできるようです。 仕事と家庭の板挟みになってからではなく、ボーナスをもらってからだったり、年度末の引き継ぎをスムーズにできるタイミングで仕事を辞めるという女性もいました。 もし会社を去るのならできるだけ好条件で去りたいところですよね。 昔は寿退社が普通と言われていましたが、現在でも大学生などに話を聞くと結婚して辞めたいと思っている女性がよく見られます。適材適所と言いますが、会社で働くよりも自宅で家事をしたり働いたりすることを希望する方が暮らしやすいような生活スタイルを選択するのも十分にありなのです。 就職してからずっと働いており、自由な時間に憧れていたものの専業主婦としてやり始めた結果時間を持て余してしまうというケースもあります。夫に十分な収入があっても社会とのつながりを求めてパートなどで働く女性も見ます。 女性が家事も仕事もできれば理想的かもしれませんが、いろいろな考え方があるとわかっておくとよいのではないでしょうか。

なんとか両立させる工夫

出産前のようなベースで働くのが難しいと感じ、家族の状況に合わせて仕事を変えたという方もいます。昨今では寿転職というワードがよく聞かれるようになっており、仕事と家庭を両立させようと試みる女性が多いことがうかがえます。より家庭と仕事を両立させやすいような条件の会社に転職するのです。 職場によっては時短勤務を適用していることがあります。30分刻みで最大2時間程度取得することができます。法律によって定められている時短勤務を取得できる期間は子どもが3歳になるまでですが、小学6年生まで取得できるという会社もあります。家庭と仕事の両立に悩みそうなら、結婚前や出産前にモデルケースを見直してより条件のいい会社に転職するのもよいでしょう。 職場を変えるだけではなく、食器洗い乾燥機や掃除ロボットなど時間を図れる家電を導入するのも手です。お金はかかりますが将来的に多くの時間を算出することができます。 なお、寿転職をしたり時短勤務をするとそのぶん給料が下がるというデータもあります。多くの会社では長時間労働がベースになっているため時間に見合った給料が月収として入ってきていますが、キャリアを捨てたり労働時間を減らすとそれなりにデメリットもあるのです。 共働きの家庭ならワークスタイルを変えても生活苦に陥らないかもしれません。仕事と家庭を両立させるには夫や周囲の環境のサポートが必要不可欠です。何を優先させるかはまわりの人とよく相談してから決めるようにしましょう。