いずれ社会に出て、活躍の場を広げていく子どもたち。学校と親が二人三脚になりながら、タイアップしていくことが重要ですよね。そこで今回は、子どもの将来に向けた教育法をとことん学んでいきましょう。

 

学校で行うキャリア教育


10月27日に放送された『ウワサの保護者会』(NHK)では、「キャリア教育」をテーマにピックアップ。子どもの“自立”のために何ができるのかを、尾木ママこと尾木直樹さんと一緒に考えました。

 

そもそもキャリア教育とは、社会的・職業的な自立に向けた教育のことです。教育機関での代表的なキャリア教育の活動としては、「職場体験」がメジャー。現在では公立中学校の約98%で実施されています。

 

しかしキャリア教育に詳しい法政大学の児美川孝一郎教授は、今のキャリア教育には2つの課題があるとコメントしていました。1つは“イベント型”と呼ばれており、職業体験が年に数回しか行われないために起こる問題点。“イベント化”されてしまっているので、自分の将来と結びつけて考えにくくなっているそうです。

 

2つ目は夢の職業を目標に設定して、その仕事に就くためにはどうすればいいのかを考えさせる“夢追い型”です。目標達成に向かってまっすぐに道を辿れますが、その夢が実現しなかったときにうまく方向転換ができなくなる可能性が…。

 

対して尾木ママは、“夢を追いかけているときは全力で頑張っています。その過程で身につけた力は全く違う職業に向かった時にも活きるはず”“自分は前進できていると実感すれば、自己肯定感のアップにもつながります”と意見を述べていました。